昨日、しずかなインターネットでMewstというマイクロブログについて書かれた記事を読んだ。
いつもなら多少なり予備知識を入れてから検討するのに、深夜の勢いとはいえ、すぐさま何もわからぬままにアカウントを作ったのは些か軽率ではあったと今、少しだけ思ってはいる。利用者自身でアカウントを削除・退会できないことも今日になって知った(もっとも、完全にアカウントを削除できないということで言えばThreadsだってそうだし、何もここだけに限ったことではない)。多分、昨日はそういう日だったんだろう。
それにその紹介記事が、とてもいい感じだったから。
Mewstは「ミュースト」と読むらしい。あえてSNSではなく“マイクロブログ”と謳っているのは、ソーシャルもネットワークも目的としていないからだろう。思えばあのTwitterこそが、マイクロブログの草分けではなかったか。
外から見えないだけでなく、自分にすらはっきりとは他者との関係が可視化されにくい仕様になっているようなのも良い。フォローしても相手に通知が行かず、自分のアカウント内でさえフォロー・フォロワーが一覧できないので、お互いに誰をフォローしているかわからないのだ。
場の全体像が把握できない状態というのは確かに心もとないが、一方で相互フォローなど他者との関係が出来てくるに従って、段々窮屈な気持ちになってしまうことも否めない。その点、しずかなインターネットもそうだが、過度に他人の存在に気を使わずに済むのはありがたい。
ちょっと不安も残るが、まだまだベータ版だし、せっかく機会を得て登録したのだし、おかしな話だけれど、ひとまずは昨日読んだあの記事の文章─繊細で慎重な人柄が窺えるような、あの文章を書いた見知らぬ誰かの感覚を信じて、少し続けてみようと思っている。