なぜ作ろうと思ったのか全く思い出せないのだけど、2007年秋からずっと手作りの石けんを使っている。
だいたい秋ごろ、涼しくなってくると私の石けん仕事が始まる。約2ヶ月かけて熟成させた石けんを年明けから使い始めるのは毎年の恒例。最後に作ったのは、多分子供が産まれてすぐの年。手作り石けんは劇薬である苛性ソーダを使うため、動き出す幼児には危険すぎると1歳になって以降はしばらく封印していた。
ここ数年は既製の石けんを使っていたけど、ふと「作ろうかな」と思いたった。毎年作っていた頃は体で覚えていたのに、数年のブランクですっかり初心者のような動きになってしまった。
材料はシンプル
作り始めた頃は、いろいろな油を買ってはオリジナルの配合を楽しんでいた。カカオバター、シアバター、ひまし油、米油、アボカドオイル、スイートアーモンドオイル等々......
さらには精油を入れて香り付きにしたり、泥パウダーやパールパウダー、炭パウダーなんかも入れたりして。
天然色素を入れて色つきや複数色混ぜてボーダーにしたりモザイクにしたりも楽しい。
けど今はシンプルにオリーブオイル、ココナッツオイル、パームオイルだけに落ち着いた。
上の写真の右側の赤いのはカロチーノプレミアムという商品名の、レッドパームオイル。赤い色はカロテンでビタミンAが豊富。これで石けんを作るとオレンジ色になり、夏用のさっぱり石けんはいつもこれで作っている。
それぞれの油を測って少し温め、苛性ソーダを溶かした水を入れて混ぜる。
早速化学反応が起きて油が不透明になる。
話すと長くなるから省くけど、少しだけレッドパームオイル(多分8グラムくらい)を入れたので色がややオレンジがかっている。本当はもう少し淡いクリーム色になる。
20分ほど混ぜると、カスタードクリームのような色になる。美味しそうすぎる。
ある程度まで鹸化させてから型に入れる。
うっかり固めすぎた。本当はもう少しサラッとした状態で型に入れる。空気入ってしまうかも〜?
型に関しても、昔は色々可愛い形にしたくてシリコン型を使ったりプリングルスの空き容器で丸くしたりしてたけど、今は牛乳パックのみ。
型入れした後は発泡スチロールの中に入れて熟成(?)させる。周りが固まったら牛乳パックを破いて中身を出し、ゆっくり2ヶ月かけて乾燥させると出来上がり。
使えるのは4月くらいかな?
これを毎年秋に牛乳パック4本分くらい作っており、ほぼ1年で使い切れる量になる。手作り石けんは身体も顔も全部洗えるので使い勝手が良い。顔も突っ張らないし最高〜!
なんとなく、暑い時期に作るよりも涼しくなってから作ったもののほうが使い心地が良い気がする。なんでだろう?
最近は苛性ソーダが手に入りにくいけど、買えるうちはゆるく石けん作りを再開していこうと思う。秋までの分として、夏用のオレンジ色の石けんもそのうち作ります!