コロったはなし

aming
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公開:2024/1/10

新型コロナウィルスが5類となり、第何波なのかも気にしなくってきた2023年冬に、それに襲われた。

ずっと気をつけていたし油断していたつもりもなかったけど、とうとう新型コロナウイルス感染症ってやつに罹ってしまった。ところが、最初から最後まで「思ってたんと違う」だったので、記録のために静かにここに記しておく。

※途中、嘔吐表現あり。イッテQ的処理として嘔吐は『キラキラ』とします。

12月22日(金) 08:10

通勤のために最寄り駅までやや速足で歩いていた。なぜか少し早めに家を出ることが難しい。なんで毎回毎回、出社日はこんなにバタつくのか。小走り気味の早歩きをしていると、ひざ下に違和感を覚えた。

攣りそう。脚、攣りそう!!!

ちょっと気を抜くとピキーーン!と来そう。なんだ??在宅勤務の方が多いから身体がなまってる?ふくらはぎに意識を集中させながら、なんとか電車に乗り込む。今日も混んでいる。

08:20

いつも乗っている電車がやけに遅く感じる。体感ではもう3駅目くらいなのに、まだ最寄りを出て次の駅に行く途中。全然進んでいない。時が止まっているかのようだ。なんだろう、混んでいるとはいえいつも通りのはずなのに。息苦しい。気持ち悪い。少し胸の辺りがソワソワする。次の駅で降りようか、このままいけるか、しっかり捕まっていないと足元から崩れ落ちそうな気がする。

08:45

乗り換え。電車を降りても呼吸が楽にならず。マスクのせいでもなさそう。ずっと気持ち悪い。階段を使えず、エスカレーターで移動する。

08:55

オフィス到着。改装したばかりでキレイなオフィスの、大きな窓のすぐ横のデスクに座る。いつも飲んでいる冷たい水を飲む気にならず、お湯を飲む。

09:10

オフィスが寒い。この席、こんなに寒かったかな

09:30

後の席の同僚に「今日寒くない?」と聞いてみる。「いや、むしろ暑...」と言いかけた同僚はハッとした顔をして「ねえ?!顔色わっっる!青いけど大丈夫?!」と驚かれる。え、ほんとに?

インフルエンザが頭をよぎる

10:00

そこそこ仕事があったので寒いなとは思いつつも仕事を続ける。ぼんやりと気持ちが悪い。まるでつわりのような、二日酔いのような、そんな感じの不快感が常に喉のあたりにある。

11:20

うん、無理!

頭が働かないしとにかく気持ち悪い。さっきから同じミスを何度も繰り返している。このままやると取り返しのつかないポカをやらかしそう。後の席の同僚に「無理だ」と宣言すると「本当に青いから帰った方がいい」と背中を押された。

上司に報告してさっさと帰る。一体何をしに来たのだ私は。

12:30

帰宅。最寄りの内科は午後は15:00からの診療なので横になる。どうせ着替えるから、洋服のままでソファに倒れ込んだ。

12:35 37.1℃

悪寒、関節痛

ここから上がるパターンかも。

この時点ではまだインフルエンザを疑っていた。ただ、インフルの悪寒は毎回もっと歯がガタガタするような強烈なものなので、そこまでではない。寒いな、程度。なのでタチの悪い風邪か、インフルであっても高熱にならないタイプのものだろうと思っていた。

14:30 37.8℃

悪寒はまだ続いている。思ったより熱の上がり方が緩やか。内科には事前に電話して発熱が認められると伝えて予約しておく。

15:30 内科にて37.1℃

下がっている。悪寒はやや残る。関節痛はしっかりと残っている。

Googleの口コミが賛否両論の癖強め院長先生に「寒気と、関節痛がある」と伝えると、「検査しとこっか」との事。

何の検査か分からないまま鼻グリグリをされる。インフルの検査かなとは思っていた。

10分くらいかかるからこれ舐めて待ってて、と黒飴を渡された。気持ち悪くてお昼ご飯食べていなかったので、優しい甘さに癒される。美味しい。悪い口コミを信じないで。ここの先生クセは強いけど優しいから...

15:45 コロナ陽性

「みんさん、コロナだわ」

まじか

目の前の壁に貼られたポスターを見る。

『5類になり公費負担はなくなります。3割負担で9000円です』の文字。

お財布にいくら入れてたかなと不安になる。

どうやらゾコーバを処方するならその値段がかかると言うものらしい。新薬であり効き目はまだよくわからない。重篤な副作用の報告はない、発熱、脱毛、味覚障害、2ヶ月くらい続く咳、倦怠感、そのあたりの症状が抑えられる“かも”しれない。

一瞬迷ったものの、「飲んでおけば良かった」と後悔するのは避けたかったので年末に痛い出費ではあったもののゾコーバを処方してもらう事にした。

16:30

薬を飲んで横になる。食欲がない。

16:50 キラキラ

何も食べていないので水しか出ないが、高いお金を払ったゾコーバが流れてしまってはコトだぞ!!と目を凝らしたが、錠剤は出てきてない。すぐ溶けるんだから当たり前だけど。

その日は寝るまでキラキラし続けた。懐かしい。つわりですこれ。身に覚えはないけどつわりですわ。

熱は上がらず、37.2℃くらい。関節痛と悪寒は残っている。

17:00 キラキラ

近所に住む母に、子供のお迎えを頼むことに。コロナであることは伝えてあったので室内には入らず、色々食材を買って玄関に置いて行ってくれた。起き上がらなければ気持ち悪くならないと気づいた。

19:00 キラキラ

その後も断続的にキラキラし続ける。もちろんもう胃には何も入っていない。やめてくれ、もう何もない!!

12月23日(土)

起き上がるとキラキラするが、保育園は休みなので安定の土日である。

子どもにはいつものパンを食べさせ、寝ている私の横でLaQをしたりゲームをしたりYouTubeを見て過ごしていた。クリスマス前なのに申し訳ない。子はまだ状況を把握していないので、恒例の一緒にケーキ作りは行われると思っている。

午後になりお粥を少しずつ食べる。

けどやっぱり起き上がるとキラキラする。枕元にこんにゃくゼリーを置いているので寝たままジュルン!と食べる。少し頭を起こして薬を飲む。

めまい持ちだけど、新薬との飲み合わせが分からないのでめまいの薬はやめている。一応禁止されていないことは確認しているけど。

夕飯は作り置きのミートソースでパスタにして子に食べさせる。私も少し食べた。仏様のお供えのような量でも、食べて吐かないのは嬉しい。このまま回復か。

12月24日(日)

昨日はずっと家にこもりきりだったので、母に来てもらい公園へ連れてってもらった。そのままお昼ご飯もすませて帰宅してきたので、夕方までまた横でパズルをしたりLaQをして探した。

キラキラはないものの、食欲はない。世間はクリスマスですね...... 子どもに申し訳ない気持ちはあるものの、キラキラクリスマスパーティーは避けたい。

12月25日(月)

とてもじゃないが仕事は無理。子どもは元気だが念のため保育園を休ませる。クリスマスプレゼントはラッピングもしないままリビングに置いた。「キラキラ(ここでいうキラキラは本来の意味のキラキラです)の紙に包まれてない......」と肩を落としていたので「あわてんぼうのサンタクロースさんだね!」とごまかす

1日かけて小さな土鍋で作ったお粥を食べた。

12月26日(火)

無理すれば仕事できるけど...という感じだったので今日まで休むことにした。食欲は相変わらずない。

ただ、キラキラしないだけでもかなり楽になった。

思えば、私の発症3日前に子どもが「足の付け根が痛い」と言っていた。そして一瞬だけ37.8℃くらいの熱が出た。翌日には熱も下がり痛みも訴えなくなっていたけど、ここが始まりだったのではないだろうか。

ゾコーバのおかげなのかたまたまそういう型だったのか、私が思っていたコロナの症状とは全く違っていた。

高熱が出ない、喉が痛くない、咳もでない、味覚、嗅覚に異常が出ない

関節痛がなければ検査すらせずに胃腸炎と診断されていたんじゃないかな。後から、最近胃腸にくるコロナが流行っていると聞いた。肺炎全然関係ない。新型コロナウイルス感染症とは一体なんなんだ。

幸い酷い事態にはならなかったものの、もう二度とかかりたくない。より一層、手洗いうがいを徹底します。みなさまもお気をつけて。