最近警察が近所のベランダを調べている。隣のベランダに来ているので、そろそろうちにも来るんじゃないかなと言っていたらいつの間にか隣のベランダからうちのベランダに入り込んでいる。
彼らは先日我々が助けた男を探しているのだ。男は逃したが、捕まるのは時間の問題だろう。
しばらくして、あの男は捕まったが態度もよく情状酌量の余地があるとして警察で働くことになったと知らされる。住所もわかったので、師匠に飛んでもらってこっそり会いにいく。
男は狸の獣人で、再会を喜んでくれた。
「メールアドレス渡すの忘れちゃった」
「メールは検閲されるから、読んだらすぐ燃やせる手紙を手渡しするのがいい」