冬の祭りでは毎年村の子供たちがチャンバラをする。負けた子供の家の人間が死ぬという噂がある。ある年は子供があやまって舞台から落下して死に、その父親も冬の間に亡くなった。
今年の祭りが終わった頃、村に眼鏡の少年と二人の女性が引っ越してくる。来るのは医者だという話だったので、村人たちはざわつく。
今年の祭りで負けた子供の家の老婆が体調不良を訴えて少年の家にやってくる。少年は老婆を診察すると、彼女が病気に見せかけて殺されそうになっているところだと気付く。
少年の正体は魔法で子供の姿にさせられているが30代後半の医者で、女性二人は彼を守る精霊だ。彼は精霊に命じてこの村の周囲で入手できる毒について調べ始める。