1 魔王
魔王の力を目にして、とても勝ち目はないと思った私は彼女の手下になることにする。魔王の城は何故か母方の祖母の家である。
侵入者があるという。私は侵入者は高校時代の友人たちだとなぜか知っている。侵入者たちは私の顔を見て、無事だったのかとかどうしてここにとか。
私は一番近くにいた友人の耳を撃ち抜いた。 それで私が敵だと察した彼らは防壁を築いた。
私は一度魔王のもとへ帰ることにした。
他の侵入者の死体が廊下に置いてあった。私以外の手下たちがやったらしい。魔王はそれを見てショックを受けたようだった。彼女は自分が何をやっているのか分かっていなかったのだ。
2 手術
私は足の具合が悪くて、学校のような病院のような場所に来ている。
リハビリかなにかで廊下をひとりで歩いていると、突然酷い動悸に襲われた。その場に座り込んで深呼吸していると、医者が駆けつけてきた(今考えるとあの医者、アリスマッドネスに出てくるヤバい精神科医だ)。彼に大丈夫、大丈夫と繰り返され、背中をさすられているうちに、私は意識を失った。
次に目覚めると、足が痛くない。不思議に思って足を見ると、人魚のような体になっていることがわかった。
病院のベッドで、目が覚めてよかったと家族や看護婦に言われた。どのくらい寝ていたのか尋ねると、三ヶ月だという。医者になんで私の意思とかを聞かないのかと訴えると、医者は俯いて「いいじゃないか、足の具合はよくなったし」などとぼそぼそ呟いた。
3 姫と勇者
私は某国の姫で、なにかがあって勇者に救出された。私はとりたてて美人でもないし賢くもなく、国も小さいのでそんなにお金があるわけでもない。しかししきたりにより私と勇者は結婚することになる。勇者は当然私を気に入らなかったようだし、私も格好良くてもずっと仏頂面でデートに行ってもなかなか口も聞いてくれない勇者を好きにはなれなかった。