サウナのある銭湯にて

あんど
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カフェを探すつもりで散歩道を歩いていたら、たまにくる浴場にたどり着いてしまい勢いのままにサウナに入ることにした。

心身がちょっと不調だなと思っていたので、そういうときのサウナは骨身に沁みる。サウナの中でぼんやり首を回転させてたらどうも頚椎のあたりがゴリゴリいうので首周りをよく動かしてストレッチしたら、とてもスッキリした。

お風呂に入っているときに、おばあさんに唐突に話しかけられたので少し会話に付き合うことにした。

「外国の人はちゃんと身体を洗ってから入らないのよね」

ーなるほど、外国の方はそもそもあんまり湯船に入る習慣が無いらしいのでちょっと文化が違うのかもしれないですね。

「最近良くきてる外国人の人がいるでしょ、あの人ウクライナの人っぽいのよね」

ーそうなんですか(2ヶ月ぶりぐらいに来たので知らんけど…)

「日本人だけにしてってお店に言いたいわ」

ー…いや、避難してきて、もしかしたら物件にお風呂がないとか不自由をしてるのかもしれないじゃないですか…。すみませんサウナに入ってきますんで

と言って、会話を離脱した

なんで避難してきたかも知れない、やむなく日本で暮らさざるを得ないのかもしれない、きっと想像もし得ない大変なことや悲しい事があったかも知れない人にそういうことが言えるんだということ

避難してきた先で謂われないというか、理不尽な差別的視線にさらされている人たちがいるんじゃないかということ

そういうことに思いを馳せてしまい、なんだかとても悲しくなってしまった

肉体的にはスッキリしたが、悲しい気持ちになったサウナだった。