以前言っていた読書ノートが届いた!わーい、わーい!
結局こちらにしました
〈HAYAKAWA FACTORY〉のシャーロック・ホームズのロルバーン!最高~~~!
知性のかたまりと言ってもいいホームズ。彼のいるロルバーンならやる気も続くはず。ちなみに記念すべき1冊目はこちら『悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える』
いまの本邦がかなり全体主義的な雰囲気に満ちているので、そこに引きずられないようにするための手がかりとして、また全体主義とは具体的にどういうことでどういう経緯で起こって、現在に至るまでにどう影響してきたのかが知りたくて読んだ
読んでみて思ったのは全体主義は同質性に基づいているということで、やっぱり共感を重要しすぎてしまうと、自分と異なった意見を持つ人、それがエスカレートして自分と生きてきた環境や文化が異なる人を異質なものだと排斥してしまう可能性も充分にあって、自分と同じ意見を集めやすい環境ではかなり自覚的に気をつけなければなと思った。ハンナ・アーレント自身はナチスのユダヤ人迫害からアメリカに亡命してきた立場であり、本書でも彼女の著書や理論からナチスがユダヤ人にどういったことをしてきたのか、なぜそんなことになったのかを世界史の流れやドイツという場所の地政学的観点から論じていた。この地政学的な観点というのはなかなか出会わなかった視点でおもしろくて、もっとこういった歴史の出来事や流れを地政学的に分析した本とか読みたくなった
また彼女の著書「エルサレムのアイヒマン」についても書かれている章があるのだけれど、迫害や虐殺というのはいかにも凶悪な人間がやるわけではなく、凡庸で誰でもしうるということが書かれており、昨今のガザの状況を考えると非常に示唆的でもあった
敵か味方かなどの二項対立的な考えやわかりやすさを希求することが全体主義を引き起こし、それに染まる可能性があるとのことで、ネガティヴケイパビリティというか曖昧さや複雑さに耐え、自分と異なる意見を持つ人の背景を想像し、考えていく。地道にしっかりとそういう営みをしていくしかないのだと思う
世界史の流れや書き留めておきたい言葉や概念をノートにまとめたら6ページも使ってしまった。滑り出し上々。これぐらいのサイズがやりやすいかも
書き方はSNSとかで読書ノートで検索するとたくさん出てくるのでそちらを参考にしつつ感想自体はブクログとかSNSに流しているので知識として書きつけておきたいことを中心にしておこうと思う