某芸能人のYouTubeを見ていて、寝る前に洗面所で歯磨きをしながら今日1日のなかであったいいことを考えるというようなことを言っていた
こういう1日のなかでひとついいことがあればいいとか、それを紙に書いて取っておくとか、そういう大きな喜びではなく小さな喜びを日常に見つけられればいいよね(見つけていこう)的な考えが浸透している
この1日ひとつ幸せやよかったことを見つけるという運動はもちろん祈りだとか心構えみたいなものだと理解はできる
それでもそんなにいいことがたくさんあるだろうか、とも思う
些細な幸せすら発掘できない人はダメな1日だったのかとか考えてしまう
こういうポジティブな圧が元気がないときは重く感じてしまう。たとえば自分を好きになることなんかもそう。今の私でいい!というのはおそらく世間や企業が決めた、押し進めたい美しさやかわいさとはこうであるという定義に自分が当てはまらなくても落ち込んだり傷つかなくていい。今のあなたで充分素敵だよというメッセージなんだとは思うけど、それがいつでも自分のパワーになるかと言ったら、うーーーーん…なのだ
ポジティブであろうと努める人は素敵だしその心意気は素晴らしいものだと思う。でもこの自分を好きになろう、受け入れてあげよう、些細な幸せを見つけようキャンペーンにうまくライドできない人もいて、そういう人たちがダメなわけでもない
無理やり身につけたポジティブは反動も大きそうだ。無理くり日常に幸せを見つける必要もないし日常に何かを見つけなくても、まあいいかと思えればいい