いま、おでんを温めている。赤いホーローの鍋をことこと言わせてる
今日はなんか変に寝違えたのか、冷えたのかわからないけど朝起きたら首から肩甲骨あたりの範囲がぎしぎし痛くて、さらに頭も痛くなってきて吐き気までしてくるしで過ごしづらくてたまらなかった。ずっと雨降ってるし
これを書いているいまも動かすと痛いので、あまり首や肩まわりを動かさないようにキーボードをぱちぱちしている
体調は心と直結しているもんで、考えがずーんとしてるのでここいらで数日前にあった個人的にアゲ↑なことを思い出そう。
私の住まいの近くにはお寺がある。ここはなぜか野良猫が集まってくるところでお寺の人が住みつく猫さんには手術なり検査なりをして、半分ぐらい飼っているらしい。
半分というのは数のことではなくて、天気が悪いときなどは室内に入れて天気がいいときは自由にお外に出してるらしい。またそのまま消えちゃったりする子もいるけれど、そういう場合も積極的に探すということはないそう。
お寺はなんだかんだ人が来るので、猫ちゃんたちも人慣れがものすごいのである。私も見かけては撫でさせてもらったり、たまに膝にのってきたりするのでされるがままになってみたりしている。
数日前のすごく天気の良い日。そのお寺の前を通ったので寄っていったら、白に茶色っぽい模様の猫ちゃん(以下白茶ちゃんとする)と白と黒のハチワレ猫ちゃんがいたのだけど、ハチワレちゃんのほうは警戒心が強く、人の姿を見ただけでもしゅたたたーと逃げていくような子だった。対して白茶ちゃんはめちゃくちゃ人懐っこくて、私も寺内の猫ちゃんでは一番多く、この子を撫でさせてもらっている。
その日もハチワレちゃんには逃げられるだろうなと思ったから近づかず、白茶ちゃんをしゃがんで撫でていたら、お尻のあたりに何かもぞもぞとしたものを感じた。首を後ろへ向けてみたら、なんとハチワレちゃんが顔や身体をすりすりしてきたのである。
ハチワレちゃんが、デレたのである。
私はうれしさよりもびっくりが先にきて、一瞬ぽかんとしたのだけれど、ハチワレちゃんが自分も撫でろと言わんばかりにあまーい声で「……ぅにゃあん」と鳴いたのである。ノックアウトである。
そろそろと手をのばすとハチワレちゃんは私の手のひらに、その狭い額をこすりつけてくるので、力を込めないようにそっと撫でた。するとおろそかになっていた白茶ちゃんが浮気?と言いたそうな声音で「……なあ」と鳴いたので、慌てて白茶ちゃんの撫で撫でも再開した。
もともと動物が大好きなたちなので、猫ちゃん二匹からのラブコールに私の顔はもう溶けていた。確実に溶けていた。なんなら「うぐ……っ」なんてうめき声を出してしまった。
両手が猫ちゃんで塞がっていたので(なんて幸せな文字列なんだ)、iPhoneを取り出すこともできず、その様子を写真に納めることができなかった…。くそう。
思い出したら心がるんるんしてきたし、そろそろおでんもいい頃合いなのでご飯を食べて、本を少し読んでさっさと寝よう。
猫ちゃんは本当にいい…。もちろん犬ちゃんも好き。
これは別の日に撮った日向ぼっこしてる白茶ちゃんです