今日は久しぶりに差し迫ってやることがない土曜日だった
朝起きてベッドのなかでゴロゴロしていたら空腹に耐えきれなくなって起きた
朝ご飯を食べながら話題になっていた朝ドラ『虎に翼』を見る
朝ドラは1話が短すぎることで継続的に見られる気がしなかったので、あまり手をだしてこなかったのだが、Twitterで信頼しているフォロワーさんたちが絶賛しているのもあり気になって見てみることにした
日本国憲法から始まる朝ドラ、よすぎないか…?ってか札幌高裁のときも思ったが本当に日本国憲法っていいよな…。書いてあることは人権的な観点から言えば当然のことなんだけれど、それを保障するものとして明文化されていることがどれだけの人の心のよすがになっているんだろう。OPも米津玄師の歌詞も優しい、けれど少し肩の力を抜いた感じのソフトな歌詞で、いわゆる職業婦人と言われた女性たちが主演の伊藤沙莉さんを囲んで踊っているのがめちゃめちゃいいね。伊藤沙莉さんは最高の俳優さんなのはもうずっと承知しているけれど、ほんとに最高だった…。あの絶妙な「はて…?」をできるのは伊藤沙莉さんだけだよ!
「虎に翼」はド直球フェミニズムな内容でうれしいんだけど、登場人物のセリフや市井の人たちの、当時では一般的とされていた人たちの描写に今だに心臓がぎゅってなる表現も多いし、それはこの世界と現代の距離がまだ近いところでもあり、たぶん打ちのめされているときに見るとさらにダメージを負うやつだ…
このドラマの内容を変えるべきとかではまったくなく、いまを生きる我々の現代がこのドラマのなかの感覚からさほど進捗がなされていないということであり、その事実がさらにこちらを傷をつけにくるねという意味だ
伊藤沙莉さん演じる寅子の兄と親友の花江の結婚式をいいものだと思えない寅子の様子を見て、私は家父長制をベースにした結婚式に参列すると結婚する女性を見るたびに脳内でドナドナが流れるから、女性を子牛を売買するかのような婚姻制度がもとにある全然結婚式をめでたいものだともいいものだとも思ったことがないんだよ、私もだよ寅子ちゃん~~~~~~!と思ったんであった
本当にあのメロディと歌詞が聞こえてくるんだよな。家の家長同士で女の子を交換してんじゃないわよ
でも私は花江ちゃんの選んだしたたかさを価値がないものとしたくないんだよ。そこを選んだ彼女を愚かな女の子だなんて言いたくない
寅子の母親・はる役の石田ゆり子様、逃げ恥で演じていた百合ちゃんと「虎に翼」のはるさんとのオーバーラップがすごい…。兄や姉が複数人いて実家が旅館をやっていたはるさんは女学校への進学を認めてもらえず、家を盛り立てるため結婚をするように言われてきた。それに対する唯一のレジスタンスが旅館業と関係のない直言(寅子の父親)との結婚だった。その告白を聞いて胸が苦しくなった。きっと逃げ恥の百合ちゃんも時代が違えばはるさんだったのだ…
ってか「虎に翼」の脚本家の吉田恵里香さん、『WOWOWオリジナルドラマ ダブル』『恋せぬふたり』『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『生理のおじさんとその娘』の脚本家さんで、しかも安田顕さんとシナモンの料理番組の脚本もやっているらしいし、好きなやつばっかだ…そらハマるはずだ…
最近はただ好きな俳優さんとかだけでドラマを見ると「うう~~~~ん…」となってがっかりすることが多い。だから1話目をとりあえず見てみる!っていうよりもTLの信頼フォロワーの方の感想とか脚本家さんチェックしたりしてから見るか見ないかを決めている
「虎に翼」すごく自分には好みだったし、伊藤沙莉さん演じる寅子の一生懸命なんだけど健気さやいじらしさみたいなところとはちょっと距離を置いている感じがとってもよかったから来週以降も見ます