ある一行

amy
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Huluで配信されたドラマ『十角館の殺人』を見た

原作は綾辻行人『十角館の殺人』

おそらく日本で最も有名な推理小説のひとつと言ってもいいほど、すでに知られている作品だと思う。叙述トリックを巧みに使っており、作中の「ある一行」を読む前とあとでは、今まで見ていた景色がまるで違うものになる

私もすでに読んでいたし、これがきっかけで綾辻行人作品のファンになったと言っても過言ではない

「叙述トリック」とは、読者の先入観を利用し、巧みな仕掛けを用いてミスリードへと導いていく小説技法のこと。女性だと思っていた語り手が男性だった、被害者だと思っていた人物が加害者だった──といった意外なオチが、「叙述トリック」の典型的な一例です。

これは文章だからこそできるトリックだと思っていたので、映像化するという知らせで(え、できるの……?)という気持ちがまっさきに出てきて、しかも『十角館の殺人』はミステリー好きの心を捕らえて離さない名作中の名作であるので変な感じになって、原作ファンから誹謗中傷されないといいなあ~~と思ってたんである

おそるおそる見てみたら、まあ~~~見事にあの小説の世界観になっている!断っておくけど、私は小説や漫画は必ず原作通りに!というタイプではない。映像化するにあたって必要な調整もあるだろうし、原作の主題がブレない程度の改変なら全然問題ないと思ってる

だがしかし、このドラマはたしかにあの『十角館の殺人』だった。トリックを知っていても『あの一行』のところは、うわ~~~!ってなっちゃった

いやー、おもしろかった。良いものを見た。

この流れでHulu限定の『ミス・シャーロック』を見る

@amy
リプトンより日東紅茶派。Twitter→@note1581 Bluesky→bsky.app/profile/amy1581.bsky.social Wavebox→wavebox.me/wave/4pcj26ik98hvnx73