冬場になると調子が悪くなる、ここ数年実感しているが冬場に調子が悪くなるからそう覚えたのか、それともそう思うようになってから身体に影響が出ているのか。今になっては良く分からない。
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体調を崩すようになったのは7年前……もう7年経ったのか？本当に？まだ4年な気がしてならないが多分6,7年前だ。大学2年生の後半の授業が9月にあり、その時期に全く自室から出られなかったのが記憶に残っている。1年生の時もそうだった気がする。秋にサークル入部した子に真冬の時期に初めて知り合った。そんなに人に会わなかったのかとよく覚えている。
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寮の記憶は暗い部屋と窓から見えた桜が舞う中庭だった。一人という空間が思ったよりも自分は苦ではないことと、誰でもない誰かが自分を責め立てているような騒めきが煩かったのを覚えている。未だに私の体は私の心に良く引っ張られる。昔から死にたくないとずっと不安に思っていたのに、楽になりたいと死が逃避であると思考がおかしな方に行く。客観的に見ている自分がおかしいと指摘する。だから今は無事に済んでいる。
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冬場になると気分が滅入る。何かが私を責め立てているような、自分の思想や行動すべてが否定されているような、そんな気がする。そんなわけないのを分かっているのに。傍から見ている周りのみんなは自分より大層立派に見える。私は何を成しえているのか。何が相手にとって利になっているのか。そんな事を考えてしまう。
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今、私の近くには犬がいる。こんなことを考えていても犬は何も知らぬ顔で寄ってくる。おかげで私は妙な思考回路の迷路から抜け出すことが出来ている。自分がどんなに暗い思考回路を巡らせるよりも今の私はこの犬が居なくなった時を考える方が涙が出てくるようになった。