楽しくて最高に幸せなことと、考えると息が詰まるくらい悲しい事がおんなじくらいの質量で来た一年だったな、って、振り返る2023年になるんだろうな。
待ち望んだシティーハンターの新作劇場版の公開があって、新宿に何回も行って、告知展開やコラボに大はしゃぎした。こんなに毎年東京に行ってるのに、久々にゆっくり東京を「散歩」出来た気がする。写真だけで知ってる建物とか街並みとか眺めて写真を撮れて、嬉しくて楽しかったなあ。
TM NETWORKのツアーに複数参加出来て、CHと関連されたセトリや映像に感謝して、泣いて喜んだ。
BUCK-TICKのあっちゃんの訃報からこの二ヶ月、ほとんど記憶がない。…何やってたっけな。応援上映とかそれなりに楽しんでた記録はあるんだけど、記憶が上滑りしてる。「楽しまなくちゃ」「楽しいはず」って、自分に云い聞かせてた気がするのが、一緒にいてくれた人たちにも作品にも申し訳ない。その瞬間は楽しかったし、笑ってたんだけど。
数年前に身内を亡くした友人と話をした。
好きな作品の最終回と亡くなった日がほとんど同じ頃で、「楽しかった」記憶を思い出そうとすると、同時に悲しい記憶も紐付けされて何とも云えない気持ちになる、って云ってた。そういえばそうだったねと頷きながら、私もきっと境界を曖昧にしながら、それでも楽しいことも悲しいことも、忘れたくないし何十回も、何百回も咀嚼しながら思い出すんだろうなと思った。
呑んでるときに『JUST ONE MORE KISS』が不意打ちで流れて「若いんだよお！」って笑いながら泣きそうになってた。あんなにみずみずしかった五人が円熟して、毎回「恰好良い」を更新してくれてた。
五人のBUCK-TICKのファンでいられたことが、何より誇りだ。
うまく消化出来ないまま堆積していくけど、いつかは穏やかに振り返られるといいな。