言葉は道具で、武器にも、他人を労わったり自分を癒す薬にもなる。
エンタメは他人を傷つけるものではなくて自分以外の誰かを楽しませて、受け取る側は、もしかしたらしんどかったり悲しかったりする日常をちょっとだけ忘れて笑って、また明日も頑張ろうって思える時間を共有出来る。
…はず、なんだよね。理想かもだけど、そう遣っていきたい/ありたい、信じたいっていうのは、まあ私の勝手なんだけどさ。
「誰かを楽しませたい」って気持ちで演じてた舞台の登場人物を、連載中の作品を、最後まで描き切れない悔しさも凌駕するくらい、辛いことが重なったんだなと思うと、よけいに胸が軋む。必死に何かを作ってきた人間は、出来上がったときの達成感も幸福感も知ってる。それを考えられなくなるくらいしんどかったんだなと思うと、…これ以上「誰」も責められることなく、ただ、亡くなられたことを悼む言葉だけで満ちて欲しい。近しい方を労わる気持ちだけでいい。誰かがいなくなって初めて為る改革ほど、しんどいものはない。
誰かが作ったものを大事にして、尊重したい。SNSの発展で気軽に「自分の言葉」を発信出来る時代だからこそ、意識したい、なー、とか。
「他人の人生」「誰かが生み出した作品」を、お互いに大事に出来たらいいな。ずっと考えてる。