冒頭の市川さんと金光さんの対談に、笑いながら泣いて、泣きながらうんうんってうなずいてた。
『酒呑み日記』、大好きだったし、市川さんの文章でBUCK-TICKの五人の人となりに触れたっていう、私みたいな人も多いんじゃないかな。朝までどころか朝が来ても呑み続けて泥酔して羽目を外して莫迦話してお互いのことが大好きで、無茶をしながら全員で「明日」に邁進していく姿が目に見えるみたいで大好きだった。今井さんが呑みすぎて「地蔵」になる、って表現がほんと好きだったなあ。分かりすぎてもう。
21世紀になってからは音楽雑誌はたまに買うくらいで、金光さんの云う〈21世紀の櫻井敦司〉が載ってる『音楽と人』も、たぶん半分も手に取ってない。ごめん。それでも、雑誌が継続してるのは嬉しかったし、心強かった。
年末進行のさなかだろうに、ぎりぎり年末に間に合わせるのか! と思ったけど、案の定編集部もデザイナーさんもDTP会社も印刷所も相当無理して無茶して、って感じだよねあとがき。お疲れさまでした。有難うございます。252P、それ以上の分厚さと重さのあっちゃんへの愛情、受け取りました。
まだぜんぶは読み切れてない。ページをめくるたびに涙が新しくこぼれたのは、喪失感や惜別の気持ちもあるけど、いちばんは「あっちゃん、愛されてるねえ、よかったねえ」って気持ちだった。
「生きていたいと思う/愛されてるなら/ごめんなさい/ありがとう」
いつからそう思えるようになったのかな。恰好つけてる男前っぷりだけじゃなくて、困ったみたいに笑うグッズが公式から堂々と売られるとか、二十年くらい前はちょっと想像つかなかったな。猫の手可愛いね、あっちゃん。
たくさんたくさん愛されて、世界そのものも、ファンのことも愛してくれて、有難う。
そう思える一冊でした。
明日、武道館まで〈五人のBUCK-TICK〉に会いに行きます。飛行機が無事に着きますように!