ちいかわの一巻と二巻を読んだ。紙版。
Twitter連載版はたまに試しては「ハアよく分からないわ」スマホを途中で投げていたのだが、紙だと「分かんないけど読むか」となる。
元々ちいかわのことが本当に分からない。ちいかわに限らずもぐらコロッケもそうで、「えっ今のでオチがついたの?」「えっこれって笑うとこなんだよね?」「えっここにカワイイーッってなればいいの?」みたいな、感情を知らないバケモンのような質問を繰り返してしまう。
所謂アスペルガー的な性質はないはずだし、友人にも物語を読む能力に難がなくても「ちいかわ分からん」という人がいるので、ただただナガノ作品を読む能力が生まれつきない生き物がいるんだと思う。
二巻まで読んで、連作エピソードは「分かる」ことが分かった。ハチワレが自分だけ検定受かってめそめそするのも「分かる 」し、ちいかわが郎に入れなくて泣き出すのも(イラッと来るけど)「分かる」し、手作り品が売れてルンルンする鎧も「分かる」。その間に入る笑いどころとカワイイポイントだけが分からない……。
というかすぐパニックになってワッて泣きだす生き物のことを可愛いと思えるほど魂が整ってないよ私……。夫は「おれ(創作で)一生懸命だけどバカなやつ苦手なんだよね……自分見てるみたいで……」と言っていた。なんだそれ。そこまでドン臭くないし、ワッて泣き出したりしないし、そもそも夫は人類全体で見たら賢い側の人間だから安心してほしい。真面目すぎて損してるなと思うことがあるくらい。
ちなみに似たようなちいこくて不条理な生き物であるところのミニオンは大好き。可愛い。たまに歯がこわいが。ミニオンと一緒に悪党やりたい。