
シルクソングを真エンドでクリアしました。プレイ時間は66時間。達成率は88%。

予想の倍以上のボリュームがあってどえりゃあ驚いたぞ。元々は前作ホロウナイトのDLCの予定だったこともあり「30時間くらいかな~」と思ってました。これ前作よりボリュームあるよね? と今Steamのプレイ時間確認したらホロウナイトは真エンドクリアで45時間でした。
本当に良いゲームなんだけど「前作をクリア済みか、高難易度アクションと聞いて心がときめく人」じゃないと安易にはオススメできないな~!といったところ。
自分はSteam版を買ったけど長いロードもないし、バグもなかったし、前作で気になっていた「日本語でプレイするとセリフ送りが中途半端になってしまう部分」も改善されてて非常に良かった。
※以下、ネタバレあり感想※

1対1のボスは本当に良ボスばかりで楽しかった。ウィドウ、トロッピオ、レース、シルク……みな強くて楽しい、何度でも戦いたいボスたち。
特にウィドウが好き。最初こそ「暴れすぎだろ!画面忙しすぎ!どこ見ればいいんだよ!」ってなったけど、飛んでくる鈴の軌道が割と素直で、かつ弾くことができることに気が付くと意外と忙しくなくて「見えた──!」ってなれる良いボスだった……。
レースも良かった。つい回避で向かいがちな方向に的確に攻撃を仕掛けてきてグギギ~!ってなるけど、逆にそういう動きをしてくると分かればあとは慣れの問題で、慣れるとターン制がハッキリしてて良かった。下手に距離取るとかえって危ないので張り付いてた方がいいんだけど、素早いので接触ダメージを受けないように……という塩梅が絶妙。
シルクはキャラデザの癖(ヘキ)が強すぎて好き。癖が強すぎて初戦は動揺してる内に瞬殺された。
反面、雑魚ラッシュで消耗させてくるボスも多いのがちょっとな……とも正直思った。ボス前雑魚ラッシュがなければカーメリタもかなり好きなボスになれたはず……。
特に寄り道ボスは「不安定な足場+飛行型の雑魚+設置技」というようなボスが強いというよりステージが煩わしいタイプが多い……。私は苦手なんだそういうの……。寄り道だから無視してもいいんだけど、倒すと体力アップのアイテムがもらえたりするのでそうともいかない場合が……。
このゲームは飛行型雑魚が全体的にやらしい動きをしてるので、とにかく飛んでる奴をいかに速攻して倒せるかにかかってる。

これじゃあシルクソングじゃなくて知る苦ソングだよ~!ってなったステージはカラクの砂と胆液の沼、珊瑚の塔、ヴェルダニア。ヴェルダニアに至っては実は踏破しきれてない。序盤は捕食者の狩場にもキレてたけど、この4つのステージを思うとまだあそこは易しかったな……あのベンチは許さんけど……。
あとフェイの山は最初来た時「ああ、どこかで防寒具を手に入れて寒冷対策してから来る場所ね」って思って引き返したのに、一向にそんなアイテムが出てこないので、おかしいなーと攻略をググったら「寒さに耐えながら進め」と言われて「嘘やん……」ってなった。あそこだけゲームがシルクソングじゃなくてCelesteだった。
カラクの砂と胆液の沼はアプデでベンチ追加されたら……いいね。ヴェルダニアにもベンチほしいけど、あそこは設定的には夢の中だし隠しエリアっぽいから無理そう。
そういえばシルクと戦った場所の上に隠し通路があるのは発見したけど、私には難しくて登攀は諦めました。多分あそこが今作の最難関アスレチックだと思われる。
私は前作だと白の宮殿はなんとかクリアできたけど苦痛の道は投げた人間なので……。

ここまでずっと「難しい!」って書いてきたけど、救済措置もちゃんとあって、このゲームは攻撃系の赤道具がめっちゃ便利で強い。全部使いこなしたわけじゃないけど多分使えない道具はないんじゃないかってくらいどれも強い。
いちばん雑に強いのはカラクリバエだろうけど、まっすぐなピンも三連ピンも刺殺のトゲも強い。投げ武器の数を倍にするチャームをつけて使うシャクラさんの投げ輪は「いいんですか、こんなに強い武器もらっちゃって……」って思うレベル。
道具に毒を付与するチャームを装備して、ノミ酒呑んで毒霧撒き散らして逃げに徹しつつ道具ポイポイしてればあっさり勝てることもある。誉れはファールームで死にました。
地面で戦う敵には足止めの鋲が凶悪だった。さすが非人道兵器マキビシ。
強すぎて道具禁止縛りする人もいるだろうけど、自分は使えるものは使えタイプなのでかなり道具に助けられました。

ストーリーについては前作同様、詳しい背景についてはフレーバーテキストを探して読んで想像してねという体裁は変わらないが、ホロウナイトの放浪者くんとは違いホーネットちゃんは喋るタイプの主人公なので本筋はかなり理解しやすくなっている。
シェルマかわいい。初遭遇時「あーマイラ枠か」と思ってごめん。
NPCの多くが巡礼者という設定故か基本的に善良なムシが多かったのも良い。復興系サブクエのモチベが上がる。運び屋の荷物が繊細すぎる件については「もっと企業努力して?」となったけど。
ホロウナイトから結構時間が経っているっぽいし、そこまで深く前作とは絡めてこないのかな?と思っていたから、真エンドのエピローグのあれはかなり不意打ちだったしグッときた。
真エンドの実績名も良かった。
このゲームのタイトルが「ホロウナイト: シルクソング」なのは、ちゃんと意味があったんだ……。
というわけで、シルクソングはまとめると「6年かけてDLCから正当な続編に進化した、大ボリューム高クオリティのゲーム」でした!
ありがとう Team Cherry!

ホロウナイト: シルクソング(Steam版):https://store.steampowered.com/app/1030300/Hollow_Knight_Silksong/?l=japanese