『これは君の物語じゃ、ない。』
名前の読み方はオーユーで良いのかな?
凄く好きなゲームだったので好き勝手に感想書き散らしていきます。
根幹のネタバレにならないような感想にするつもりだけれど、ふわっと匂わせたりはしてしまうと思うので、ネタバレ1ミリも駄目な人は即座に帰ってください。
筆者はネタバレが1ミリも駄目な人なのでネタバレ踏んだ苦しみというものはこの上なく分かる。
とは言いつつ、全人類に知って欲しいネタバレなので上の方にさっさと書いてしまうけれど、3週やって真エンディング見るまでは感想語れないゲームでした。
正直ゲームシステム的にはダルさを覚えても仕方のない形だということは否めないので、まったりゆっくり音楽と映像に癒されながら、日々の疲れを忘れるために目を閉じ(られないが)ぼんやりとした時間を過ごすためにゲームを始めてみて欲しいです。時間がある時にやってね。RTAとか目指さんでね。
案内人のオポッサム・サリーに連れられて、何度も読んだ物語を、あのどんなだったかな?とページを捲り戻すような感覚で、進めてみてほしい。
同じマップを何度も行き来しなければいけない、ちょっとした煩わしさみたいなもんは映像と音楽が消してくれるから。イヤホンなりヘッドホンなりで没入感をアップして、そうして考察…まではしなくても(筆者は考察出来ないマン)この子はどんな子なんだろう?とか、思い起こされる自分の記憶とか感情とかに目を向けるととても心が動きます。
1週目終えた時の感想は「音楽とグラフィックがきれいで、なんだか考えさせられるゲームだなぁ」でしたが、3週目では涙が溢れ出ました。
きっと人によって感じるものは様々で、泣く人はそんなに多くはないのかもしれないけれど、何を見て何を考えて、あの物語の中を歩いたかによって受け手独自の感情を呼び起こしてくれる体験は凄いなぁと。
真エンディング見るまでに5時間はあれば良いんじゃないかなと思うので、良ければそこまで見てってね。
刺さらない人もいるとは思うけど、刺さる人にはとても刺さると思うので、その刺さる人たちにもっと届いてくれたら良いなと思っています。
僕は真エンディング見た後にまたぐるぐる回って、この言葉ってどういう意味なのかなぁとか、この言葉ってこういうことだったんだなぁとか自分の中に落としていく時間も楽しかったです。
短いゲームだからこそ出来る楽しみ方もあるなと思いました。
せわしない日常の中で、自分の物語を脇に置いて、それが気になりながらも見て見ぬふりをしている。でも焦燥感がある。不安がある。うずくまりたい。
最近そんな感じだったので、胸に来るものがあったのかもしれない。
僕はすごく好きなゲームでした。やって良かったな。このゲームで心を動かす人がもっと増えてくれたら嬉しいな。そんなことを思っています。