満ちてゆく

aono
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満ちました。

「帰ろう」でも思ったが、悟りを開いた人にしか書けない歌詞。なんでこの歳でここまで成熟した歌詞を書けるのだろうと気になって独占インタビューを読んだことがあったが、どうやらご両親の影響らしい。もはや自分の宗教といったレベルで思想が染み付いているのだろう。

藤井風のこういう人生哲学チックな歌で繰り返し書かれているテーマは諦念や執着しないことで、マインドフルネスなどの思想との相性の良さも合わさって現在でここまで刺さっているんだろうなあと思う(もちろん曲の良さが第一であるが)。多分昭和だったらここまでの熱狂さを持って受け入れられなかっただろう。勝手なイメージだが、演歌などを聴いていると諦念はだいたい色恋の末に起こるもので、ここまで純粋な諦念を歌っている曲はあまり知らない。だから全編日本語なのにここまでグローバルなMVにしても違和感がないのかな。

だいぶ話が逸れたがシンプルにめちゃめちゃ良い曲だった。人生の色んな場面で勇気を与えてくれる曲に出会った。