設営日ボランティア・1/2日目一般参加として、コミックマーケット103に参加をしてきた。やっぱりコミケは楽しい。コミケに参加するために生きているのではないかという気すらしてくる。
今回のコミケは、コロナ禍による入場制限撤廃以降2回目のコミケだった。今回はC102よりも活気に溢れていて、景色がきらきらして見えた。公式Twitterによる発表では入場者数が前回より1万人増となっているようだが、会場のにぎやかさもあるだろうか、体感としてはもっと人数が増えている感じがする。
さて、先日に以下の記事を読んだ。主張としては、コンテンツの多様化や設定の重厚さによりマニアックな本が減っているという内容だ。
記事の内容には大変説得力があった。確かに今回のコミケでも、二次創作ジャンルによっては尖った本の少ない印象を受けるジャンルもあった。オリジナル作品に移行してきているという流れも概ね同意である。
しかし、これをもってコミケットの終焉と結論づけるのはまだ尚早だと思う。ジャンルが細分化している今、自分しか知らないくらいのコンテンツを追い続けている今だからこそ、自分の「好き」を発信できる場が活きるのではないか。
確かにロングテール化現象は起きているが、その細分化されたジャンルどうしを、様々な人が繋いでいる(みんなが別々のコンテンツを楽しんでいるからこそ、多数のコンテンツの選び方も無数にある)ことを忘れてはならないと思う。
自分の好きな作品(一つでもいくつかでもよい)を上手く昇華させれば、新しい創作物が生まれるのではないか。それが一次創作だろうと二次創作であろうと関係ない。作者が作りたい形であれば何でも良い。コミケットは2次創作主体の場である必要はないと私は思っている。
そうして、自分の「好き」を表現できる場がコミケットであればいいなと思う。おそらくカオスで、何でもありな空間になるような気がする。いろいろな人が自分の好きな要素を詰め込んだ作品を売って、自分の好きな格好のコスプレをする。(まあコスプレは話題性のあるものが個人的には好きだったりするが)
なんだかいろいろ書いたが、とにかく私はコミケットの、自由に好きなものを表現する場の可能性を信じているのだ。まだまだコミケットは終わらないし、オフラインだからこその表現やつながり、新たな出会いがあると信じているのだ。そしてその可能性は、今日みた たくさんの来場者の嬉しそうな表情や、自分の作品を見てほしいというサークル参加者の情熱、そして私の目に映る輝いたホールの景色が、証明しているような気がするのだ。
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何はともあれ、本当に楽しい時間を過ごした。今年一年、つらいこともいろいろあったが、終わりよければすべてよし。年末にコミケがあって本当に良かった。2024年もいい年になりますように。