安達茉莉子さんの『私の生活改善運動』という本を読んだ。
本屋さんで見つけて手に取った本。パラパラとめくって考え方が似ているなと思った。手触りが良くて、装丁も素敵だ。もう1冊『毛布』という本とともに購入した。
書名:私の生活改善運動
著者:安達茉莉子
出版社:三輪舎
出版年:2022.9
ISBN:9784910954004
Yさんから影響を受けて「生活改善運動」を始めた著者の話。
「ひとは豊かに暮らさねばならぬ」
というのが「生活改善運動」の師匠であるYさんの信念だという。
この言葉に共感した。
他にも、この本に出てくるいろんな人の言葉に都度うなずきながら読んでいった。
「見ていて嬉しい気持ちにならないものを、何で見えるところに置いているの?くつろげる場所って、自分がいちばん、暮らしていて大事な場所なんやないかなって」
「やけどな。人生は短い。しょうもないもん使ってる場合やあらへん」
本を入れてからが、本棚だからねえ。
ひとは豊かに生活していいし、幸せを求めてもいい。
普段ものを選ぶときは「これでいい」ではなくて「これがいい」「これでなくてはならない」と感じるものを選ぶようにしている。
だから、一つのものを買うのにもかなり時間や期間がかかることもしばしばある。でもそれでいいのだ。自分の生活のために買うもの、自分が生きるために買うもの、暮らしの中でいつも使うもの、目にするものだから、気に入ったものを買った方がずっと幸せなのだ。何となくわかっていたことだけど、それを肯定してくれたこの本に感謝している。