iPadを買った。つい先日新しいiPadの発売が発表されていたけど、それより前にだ。Appleの製品はこれまで一度も使ったことがなかった。iPadが初めて使うApple製品だ。
どうして買ったのかというと、前から欲しかったのもあるけれど、必要に迫られて、という要素が一番大きい。家ではデスクトップを使っていて、外に持ち運べるものがどうしても必要になったのだ。購入するにあたって、ほんの少しだけノートPCと迷って結局iPadにした。ノートPCは軽さを謳っているものでも持ち運ぶには私には重くて、何より普段はデスクトップで十分で2台もPCは不要だ。購入したのは、本体とカバーとペンシルとフィルム。キーボードは必要になったら買うことにし、いったん見送った。
開封するにあたって気づいたこととして、まず箱が良い。デザインも手触りも。箱を開けるというただそれだけなのに、特別な体験のように感じさせる。何となく捨てられず箱はとっている。
使い始めてペンシルで書くことの面白さが分かった。iPadを紹介した動画は以前から何度も見ていたけれど、使ってみないと分からないものがある。紙に文字を書くのが苦手で、特にシャープペンシルは本当に必要なとき以外は使わないようにしているのだけど、iPadにペンシルで文字を書くのはボールペンと同じくらい、或いはそれ以上に自分に合っているかもしれない。気軽に書けて、気軽に消せるのが良い。書くのにあたって余計なことに気を張らなくて済む。
と同時に、紙に書く良さも実感した。GoodNoteに読書メモを取ってみたのだけど、すらすらと書ける一方で、後で見返すときの不便さも感じた。40ページぐらい書くと、それだけでも見返しにくい。有料版を使うとそのあたりの不便さも解消されるのかもしれないけれど、まだ様子見にしている。
読書メモとして使うなら、GoodNoteに手書きで書いていって、読み終わった後に、本とメモを使ってもう一度振り返りながら、今度は紙のノートに書いていくのが良いのかなと思う。iPadは一時的なメモで、紙は保存用。そうすると本当に必要なものだけを紙に書くことができるから、良さそう。二重に書くことになるというのは、目をつぶっていいと思う。
ここで気にしているのは書いたものを保存したいという気持ちと、メモはスラスラと簡単にとりたいという気持ち。本を読みながらメモを取るときに、この部分は本当に必要かどうかなんて考えていたら進まないし、余計なことを考えることにもなる。
これまでScrapbox或いはObsidianに読書メモを取っていたけれど、それと比較するとどうかというのも検討する必要がある。他のメモと紐づけられるという点では、ScrapboxやObsidianは紙のノートに書くよりも優れている。
悩ましいけど、悩むのが楽しい。