昨日は4月1日。駅のホームでどこかの会社の新入社員と思われる人を見た。大層緊張した様子で、見ている私も何の関係もないのに緊張してしまった。その人がつつがなく一日を過ごせることを祈りつつ、仕事に向かう。
自分は新入社員だった時はどうだったのかを振り返る。社会人になってから1,2年目までの間にたくさんの失敗をした。特に1年目は失敗しかしていないのではないかというくらい。
当時は辛いこともあったけれど、今振り返るとその失敗は周りが失敗をさせてくれたからこそできたものだと思っているし、当時同じ部署にいた方々には感謝してもしきれない。失敗しないように手を出すことは簡単だったはずだけど、どう見ても危うい自分を見守ってくれて、致命的なことになりそうな時はすっと入ってリカバリーしてくださったり、時には諭してもらった。悔しくて落ち込んだ時には、そっと励ましてもらった。
数年が経って仕事にもやっと慣れてきた頃、指導してくださった人から当時を振り返ってたまごの殻をつけて歩いているみたいだったと言われた。
入社して1,2年目までに経験した失敗は、当時は苦しかったけれど今はその経験を大事に思っているし、その経験があるからこそ今があるとも思っている。今ならわかる。新入社員は失敗をするものだし、周りもわかっている。助けてくれる。年数が経つと失敗すること自体が難しくなる。
だから、新しく社会人になった人たちには、意地悪に聞こえるかもしれないけど「早く失敗すると良いよ」と伝えたい。