Q.周期的に皆のざわざわ学級会起きがちSNS、なーんだ?
A.Xだが?
Xの規約とプライバシーポリシーが2026年1月15日に改めて変更となるらしい。
規約などの小難しい文章については、己の脳みそがお元気! かつ明るい時間帯に精読するのに限る。昨夜、Xでは案の定、学級会や大喜利が起きていましたね。毎度恒例行事とはいえ、疲れる~~。
Xに対する自分の脳内整理をしていく。特にどうということもなく面白くない話なので速攻閉じるよろし。
分かりやすくXで解説していらっしゃる方もいる。☆こちら☆
感謝申しあげます。
そちらも参考にしながら、自分自身でも精読していきます。脳みそが元気なうちに勝負だ!
まず単語の整理。辞典引用失礼します。
◆規約
き やく[0] 【規約】
(一)〔組織・団体などで〕
約束として、協議して定めた規則。
「規約を△定める(守る)」
「規約に触れる」
「規約上認められた」
(二)-する(他サ)
〔おもに自然科学で〕
記号の意味・使い方などを、規則として定めること。また、その規則。
「aのゼロ乗は1であると規約する」
参考:新明解国語辞典 第八版
そもそもプライバシーポリシーって?
◆プライバシー
プライバシー[2]
〔privacy〕
個人的な日常生活や社会行動を他人に興味本位に見られたり 干渉されたり すること無く、安心して過ごすことが出来る自由。
「プライバシーの権利」
「プライバシーをおかされる」
参考:新明解国語辞典 第八版
プライバシー【privacy】
他人の干渉を許さない、各個人の私生活上の自由。「―の侵害」
参考:広辞苑 第七版
◆ポリシー
ポリシー[1]
〔policy〕
政策。政治的な はからい。方針。
参考:新明解国語辞典 第八版
◆プライバシーポリシー
プライバシー‐ポリシー【privacy policy】
個人情報を取り扱う上での方針。
参考:広辞苑 第七版
つまり、Xを使用するユーザーとXとの間における「約束として、協議して定めた規則」と「個人情報を取り扱う上での方針(他人の干渉を許さない、安心して過ごすことが出来る個人情報に関する自由)」について、変更するとのお知らせがあった。
これらを踏まえてXの規約とプライバシーポリシーを読み直す。
「やっぱこの規約厭だな。気にくわねえ~~」と込み上げてくるものがあるのだが、一旦それは置いておく。
今までの規約から何が変更されたのかというと、「ユーザーの投稿やコンテンツに対する責任について」更に細かく追記されたということ。ユーザーがより一層気に留めなくてはならないのは、これ。
お客様は、本サービスの使用、および本サービスを通じて取得または作成された入力、プロンプト、出力、および/または情報を含む、お客様が提供、作成、またはその他の方法で利用するコンテンツ(そこに含まれる、または参照されるすべての内容を含みます)について責任を負います。第三者または当社の関連会社のサービスを含め、お客様またはお客様のコンテンツに適用されるすべての適用法、規則、ポリシー、および規制を遵守することは、お客様の責任です。他の人と共有してもよいコンテンツのみを提供、作成または生成する必要があります
すべてのコンテンツは、その中で参照されているものを含め、そのようなコンテンツを投稿、生成、入力、または作成した人の単独の責任です。
ユーザーの投稿コンテンツも、AIによるコンテンツも、ユーザーの責任というだ。「『あのヘイトスピーチやフェイク画像? いや、AIが生成したから 笑』は通用しねえぞ。AIで/に『入力・プロンプト(指示や質問文)・出力・情報』した/させたユーザー、おめーの責任だぞ」ってことですね。はい。それはそう。
AIの悪用はダメだぜ! ということも追記されているとのこと。詳しくは、先述のこの方のXでの解説が詳しい。
「自分がAIを使わないユーザーであるのならば関係ないんじゃない?」と言われればそうかもしれんけど、自分が乱用されるAI学習・AI生成に関して嫌悪感も忌避感も強いからこそ、知っておかねばならんよな……。
で、昨夜、X学級会で話題になっていたのはさ、「ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾」のAI学習に関することのようだ。
悲しいことに、みんなたちもよく知っての通り、これは昨年2024年11月15日には既に適用されていた奴だよ。昨年の10月頃に変更のお知らせが出て、Xが大荒れしていたじゃん……。長年乗り続けたXという船を捨てるかどうかでも大荒れしていた。先述の規約変更に伴い、読み直してまた船が再炎上していたらしい。
でも、規約変更に伴って、改めて読み直して現状とこれからを再確認するのは良いことだよな~。というわけで、一旦、自分の脳内整理のために自由研究していこ。
まず単語の再確認だ。
◆ユーザー
ユーザー[1] [0]
〔user〕
自動車・機械などの生産者に対比して、その使用者。
「ユーザーユニオン・エンドユーザー[4]」
↔ メーカー
参考:新明解国語辞典 第八版
ユーザー【user】
使用者。利用者。メーカーに対して、商品やサービスを使う人にいう。
参考:広辞苑 第七版
◆権利
**けん り[1] 【権利】
(一)物事を自分の意志によってなしうる資格。
「権利を△行使する(保障する・守る・放棄する・侵す・弱める)」
「権利に あぐらをかく」
「とがめる権利が無い」
⇒ 義務
(二)ある利益を主張し、それを受けることの出来る力。
〔一定の資格者に対し法律が認めたもの〕
「店の権利を譲る」
「権利書[4][0]
参考:新明解国語辞典 第八版
けん‐り【権利】
①[荀子(勧学)]権勢と利益。権能。
②〔法〕(right)
㋐一定の利益を主張し、また、これを享受する手段として、法律が一定の者に賦与する力。「―を取得する」
㋑ある事をする、またはしないことができる能力・自由。「他人を非難する―はない」⇔義務
参考:広辞苑 第七版
◆コンテンツ
コンテンツ[1]
〔contents〕
(一)内容。中身。
(二)〔コンピューターのネットワークで〕
表示されたり 送信されたり する情報の内容。
(三)書籍の目次。
参考:新明解国語辞典 第八版
コンテンツ【contents】
①中身。内容。
②書籍の目次。
③放送やインターネットで提供されるテキスト・音声・動画などの情報の内容。
参考:広辞苑 第七版
◆許諾
きょ だく[0] 【許諾】
-する(他サ)
正式の手続きを踏んで得られた承諾。
「衆参両院議員は、院外における現行犯の場合以外、国会会期中はその院の許諾がなければ逮捕されないことになっている」
「許諾請求[4]」
参考:新明解国語辞典 第八版
きょ‐だく【許諾】
要求を聞き入れ、許すこと。承諾。
参考:広辞苑 第七版
「ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾」とは、「X利用者が自分の意志によって(Xを使用することで)なしうる資格やX上でする/しないことができる自由、およびX上の情報内容に対し、利用者がXと正式な手続きを踏んで得られた承諾」ということですね。……あまりにも機械翻訳めいてるな。ごめん。「X利用者とXが、Xでできること/できないことについて、手続きを経て正式に得た互いの許し」ってことだ。やっぱ機械翻訳だな。むずい。
で、これの何が厭かというと、ここだよね。去年も昨夜もめっちゃ燃え上がっていた奴。コピペ失礼。
ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾
お客様は、本サービス上で、または本サービスを通じてコンテンツ(そこに含まれる、または参照されるすべての内容を含みます)を送信、作成、投稿、または表示することにより、当該コンテンツを、現在知られている、または今後開発されるあらゆるメディアまたは配布方法で、いかなる目的であれ、使用、コピー、複製、処理、翻案、変更、公開、送信、表示、アップロード、ダウンロード、および配布するための、世界的、非独占的、ロイヤリティフリーのライセンス(サブライセンスの権利を含む)を当社に付与するものとします。明確にするために記すと、これらの権利には、たとえば、キュレーション、変換、翻訳などが含まれます。
このライセンスによって、ユーザーは、当社や他のユーザーに対し、ご自身のツイートを世界中で閲覧可能とすることを承認することになります。お客様は、このライセンスに、当社が(i)お客様によって提供されたテキストやその他の情報を分析し、その他の方法で本サービスを提供、促進、改善する権利(生成型か他のタイプかを問わず、当社の機械学習や人工知能モデルへの使用やトレーニングなど)、および(ii)当社のコンテンツ利用規約に従い、サービスにまたはサービスを通じて送信されたコンテンツを他の企業、組織、または個人が利用できるようにする権利(サービスの改善、および他のメディアやサービスでのコンテンツのシンジケーション、放送、配信、リポスト、プロモーション、公開など)が含まれることに同意するものとします
自分が厭なところ強調で太いフォントにしてみた。
まずは単語の整理。
◆ロイヤリティフリー
ロイヤリティフリー
事前に取り決められた使用許諾範囲内であれば、知的所有権に関する追加の使用料(ロイヤルティー)の発生が免除されている著作物や技術のこと
参照:ウィキペディア
で、自分なりの解釈でごめんだけど。ちょっと整理するわね。
ロイヤリティフリー素材の著作権は、著作者が保有している状態。しかし、利用許諾契約を締結することで、利用者は一定の条件下で素材を無料で利用できるということ。
Xに照らし合わせると、
■投稿内容の著作者は、ユーザーにあるぞ。
■投稿内容の著作権は、ユーザーにあるぞ。
■投稿内容の責任は、ユーザーにあるぞ。
■投稿内容を自由に利用できるのは、ユーザーとXだよ☆
というわけなのか。
ユーザーが他のユーザーの投稿を自由にリポストするには、この許可が必要になってくるのは分かるのだが。分かるのだが……。
「どんな目的でも、ユーザーちゃんが投稿したものを、Xちゃんが使用、コピー、複製、処理、翻案、変更、公開、送信、表示、アップロード、ダウンロード、配布することをユーザーちゃんは世界的に許してるよね。だって、ユーザーちゃんとXちゃんは約束を交わしてるじゃん?」
「生成型か他のタイプかを問わず、Xちゃんの機械学習や人工知能モデルへの使用やトレーニングに利用することにユーザーちゃんも同意してXちゃんを使ってるじゃん?」
ってことなんだよな。無料でサービスを、そのうえ同意した上で使ってるんだから文句言うな? それはそう。
うーーん……。差別煽動目的の生成AIフェイク画像投稿をやらかしまくってあちこちを煽っていらっしゃるイーロン・マスク氏。そのひとが率いているX側に「生成AIに入力・プロンプト(指示や質問文)・出力・情報した/させたユーザー、おめーの責任だから」言われるのなんか腹立つな?
そもそも、何が厭ってさあ、めっちゃ便利ライフログとして機能してきたTwitterがひどいAI学習の土壌として飲み込まれてしまうことなんだよな。「ユーザーちゃんも約束事に目を通した上であらかじめ同意してるじゃん?」って規約に書かれていること。
Xは、対戦型SNS"X is the PvP of social media"も目指しているらしいから、最悪を重ねた大乱闘☆AIスマッシュぶらざーず始まっちゃうのだろうし(最悪すぎる)、「約束事に同意したうえでXを使っているユーザーちゃんもAI学習には加担してるんだよね~☆」扱いされるのも厭すぎる……。最悪って更新されるものなんだ?
ただ、今回の規約再読を機に、それでもXに固執するのか、まだXに住み続けるのかという問題が再び浮上している。いや、フォロワーさんの神作品がAIにどんどん食われるの許せんよな? AI絵師(笑)、現代の寓話かよ。絵師の腕どころか作品マジで食ってる。自分の拙い作品でさえ、絵にしろ文章にしろ、完成までにかけた時間も労力も苦しみも楽しみも知らねえAIにむしゃむしゃ食われるのむかつくじゃん?
昨年2024年11月15日の規約変更に伴い、Xを手放していった方はマジで英断だと思う。勇気と知恵を持つひとたちだ。
……自分もそのつもりでいたのに、ずるずる使い続けている。
自分の場合は、他のSNSアカウントも保有するにはしているし、創作物置き場はサイトでも問題なくできる。(pixivに関してもまあ、あそこもAIのあれそれなど多岐にわたる問題があるのだが、別の話なので今回はやめておく)
……それなのに、Xからまだ離れられない。悔しいけど、Xってめっちゃ便利ライフログにして情報収集場だから。今の時点で既にスーパーアプリだよ。
川の畔に座っているだけで、壁とだけ喋っていることもできれば、同好の士とも自分ちで座ったままお喋りできるし、流れてきた新作・新刊情報も入手できるし、サイトマスターでない創造神たちがその手で紡ぎし作品を鑑賞できる。フォロワーにあった良かったこと・美味しかったもの・旅行した場所についてお裾分けしてもらうこともできるし、全く知らない世界のどこかの誰かが一緒に暮らしているふわふわもふもふのなんか可愛い生き物の写真も流れてくる。こんな便利コンテンツないよな? こんなごった煮便利ギルド、他に存在するのか?
ただ、本当に厭という気持ちがいよいよ強くなっているし、厭な気持ちを再確認できたのでXを使った宣伝についてはやはり今後は控えるのがベターだよなあ。何度目ですか、この決意。エーン!
そこで考えるわけだ。愛らしくもこの憎たらしくて仕方がないXという名の泥船が沈む最後の瞬間まで、それでも自分は乗船し続けているのだろうな、と。
この船がいよいよ沈み行くとき、みんなたちは甲板で何の楽器を演奏するか決めた? 自分、リコーダーやれます。やらせてください。