私とチバユウスケとの出会いは20数年前。
当時よく読んでいた音楽と人という雑誌にTMGEが載っていて、ものすごく下品な内容のインタビューだったw
「冷えキ○待ち」
とか言ってたの。覚えてる人います？ｗ
バカな私は興味が湧き当時の最新曲「バードメン」を買って聴いた。
一発でハマり解散するまでずーっとTMGEのライブに行っていた。
TMGEの話は色んな方がしているので、私はThe Birthdayと自分の話をします。
The Birthdayのチバユウスケとしての出会い
第2期ROSSOが私にはしっくりこなくて、数年間チバの声を聴いていなかった。
ある日レコード屋へ行ったらThe Birthdayの1stアルバム「Rollers Romantic」が出てたので試聴した。
これ良いのでは？と思いその場で購入した。
The Birthdayが結成された当初はかなりの人がTMGE的な雰囲気を求めていたと思う。
キュウちゃんがいたからね。
実は私もそうだった。
The Birthdayライブ初参加
しばらくしてライブに行く機会ができた。リキッドルームでのイベントだった。
「春雷」という曲でおや？と思った。
「春雷」は「Rollers Romantic」に収録されているが、ライブで聴くまで印象に残らない曲だった。
歌詞の通り一筋の光がさすような雰囲気と、終盤のうねるようなリズムに圧倒された。
それからライブに行くようになり、アルバムなどが出ればほぼ毎度購入した。
時間とともに少しずつThe Birthdayに対する印象が変わっていった。
加齢と音楽の好みの変化
私事で恐縮だが3rdの「NIGHT ON FOOL」の頃に初めて男性と交際する機会があった。
喪女なんでねｗ
そのせいかわからないけど「NIGHT ON FOOL」は自分自身の転機でもあり、The Birthdayにとってもなにかが変わった作品な気がしている。
なにかがというのはうまく書けないので、音楽的な変化は著名ライターさんの記事を読んでくださいｗ
30代のどのあたりでそう思ったか忘れてしまったけど、TMGEの音楽はかっこいいんだけど青かったんだなということに気がついた。
もちろん今だってかっこいいと思っているけど、今の自分にしっくり来るかというと少し違う。
The Birthdayはしっくり来るようになっていた。
きっとチバもキュウちゃんもイマイさんも歳を重ねて変わったんだろう。ハルキは今も若いけど当時はもっと若かったからどうなのかなｗ
初めてのライブで「春雷」を聴いたときにおや？と思ったのは、彼らの変化をいいな、と感じたからなんだろう。
「NIGHT ON FOOL」のリリース後はイベントも含めてライブに頻繁に行くようになった。
イマイさん脱退とケンジさん加入
4thの「STAR BLOWS」のツアーとフェス出演を以てイマイさんが脱退した。
かなり心配したが少ししてフジイケンジさんが来てくれた。
5thアルバム「JUST LIKE A DOG」も完成した。
以前から患っていた子宮筋腫が悪化してツアー直前に入院、手術をした。
ツアーファイナルだけは絶対に参加すると決めて体力回復に励んだ。
ツアーファイナルのzepp Tokyoで「READY STEADY GO」を4人でコーラスする姿を見ることができた。
とても楽しかった。
ケンジさんが来てくれて本当によかった。
ケンジさんが来てから曲の雰囲気はもちろん、The Birthday自体の雰囲気も変わった。
4人共本当に楽しそうにバンドをやっているのがわかるようになった。
当然楽しい時ばかりではなかっただろう。
イマイさんがいた時も楽しく活動していたはずだ。
それでもCDの特典のセルフライナーノーツとしてのインタビューは、言葉が少なくても楽しそうだった。
ライブではチバが笑顔でビールを煽り、キュウちゃんとケンジさんがあとに続くことも多かった。
年齢を重ねるということ
The Birthdayの歌詞には当初から愛情や希望が描かれていて、近年は希望の表現が強めだった。
ヒット曲のようなおしつけがましい表現は苦手だが、The Birthdayの表現はしっくり来て大好きだった。
チバは加齢で喉もかなり傷めているはずなのに、「くそったれの世界」の冒頭はノーマイクでフロアやホール中に響く声で歌う。
「NIGHT ON FOOL」の頃はいつまで歌えるんだろうなって心配した。その頃よりも今の方が声も大きい。
「春雷」はあまりライブでやらなくなっていたのが「BLOOD AND LOVE CIRCUS」のツアーからちょいちょいやってくれるようになった。
初めて聴いた時。
BLCの時。
コロナ禍のツアーの時。
一筋の光と希望がより強く感じられるようになった。
年齢を重ねて変わったチバに私はいつしか希望を抱くようになっていた。
歳を取るのも悪いことではないんじゃないかと。
The Birthdayと一緒に歳を取るのなら怖くないんじゃないかと。
私は彼らとは環境も立場も違う。
無期雇用とはいえ非正規社畜である。
先述の交際した男性とは結婚に至らず現在も独身喪女だ。
それでも彼らの歌を聴いて希望を抱くように、自分自身にも前向きになろうと小さい努力や変化を試みるようになった。
なかなかうまくいかないけれど。
2023年12月5日
チバの訃報が入り私は職場のビルで目をぎゅっとつぶった。
この先もチバと一緒に年齢を重ねて行きたかった。
ステージでビールを笑顔で煽るチバを見たかった。
今井智子さんの追悼記事で気がついたけど、2025年でThe Birthdayは結成20周年になる。
みんなで20周年を迎えたかった。
コロナ禍のツアーでできなかったケンジさん加入10周年を改めてお祝いしたかった。
皆様同様私もとても辛い思いをしている。
チバが亡くなる前に同時に推していたBUCK-TICKの櫻井敦司さんも急逝してしまった。
私はお二人に未だお悔やみの言葉をかけられずにいる。
今後も亡くなったという事実に立ち止まったりべそをかいたりするだろう。
それでも近い将来あの世でチバを見かけた時に恥ずかしい思いはしたくないので、自分の人生をきちんと全うしたい。
稚拙な長文ですがチバに対するお悔やみとお礼にかえさせてもらいます。
今までありがとう。
読んでくださった方、どうもありがとう。