「もしよかったら」の、その先へ

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公開:2024/9/7

先日、この人といつかお会いしてみたいなぁとささやかながらもずっと思っていた人を思い切って誘ってみた。

わたしは自分から人を誘うのが初めてだ。もちろん職場の先輩や同僚、友人たちは何度も誘ってきた。しかしインターネットで繋がっている人を飲みに誘う、というのが初めてだ。

今年のはじめに「今年の雑な目標100」を立てたが、その中の83番目(順不同)に「自分から人を誘う」と書いた。

ちょうどいろいろなタイミングが重なり、後悔するくらいなら誘ってみようと気持ちが向き、アルコールをお昼から飲む機会があったのでその日に勢いでお誘いメールを送ろうと決めていた。

お返事が返ってこないかもしれない、返ってきてもお断りのお返事かもしれない、という不安を抱きつつ大して酔ってもなかったがこの日に送ると決めたからには!と、以前から考えておいた文面でお誘いを送った。

ここでふと自分が誘う側に立ってみて思ったことを。

誘い文句でよく使われる「もしよかったら飲みに行きましょう」や「もしよかったらごはん行きましょう」の「もしよかったら」の部分。

今回自分が渾身の「もしよかったら」を使ってみて疑問に思ったが、「もしよくなかったら」どのように断るのがいいのか。発する側は断られることを想定しているのか。相手に気を遣ったマイルドな表現ではあるけれど、相手に選択させるという負担をかけているのではないか。これがお断りであれば断りメールの文言を考えて打たせるというさらなる負担にもなってしまう。

わたしは「ぜひ飲みに行きたい」という自分の気持ちは最低限伝えたうえで、あなたには断るという選択肢もありますよ、という趣旨も併せて送った。(断られてもダメージが少なくて済むようにという自己防衛もあった。)

おそらく自分の誘い文句は気持ち悪かったと思うので見返すことができない。

しかし意外とあっさりお返事が来て、ぜひ行きましょうと。本当にあっさり。お店探しておきますね、とまで言ってくれた。

嬉しかったが、日増しに「いや待て、わたしがいきなり誘って怪しんでないかな、マルチとか思われてないかな、(相手の職業柄)面倒な相談でもされると思われてないかな、あなたのこんなところに惹かれてお会いしたいと思いましたと改めて伝えても気持ち悪いだけだろうな何から話せばいいのかなどうしよう大丈夫かなああああああ」状態になっている。

これまで「もしよかったら飲みに行きましょう」とわたしを誘ってくれた人たちは、いつもこんな気持ちだったのかな。すごくありがたいな。

はぁー、嬉しい。

@aprilis
日々の泡 ᝰ✍︎꙳⋆