2023年は人生の引き出しが増えた1年だったなと思う。
やったことのないものにいろいろ手を出して、「なんとなくこういう感じか」っていう肌感覚をひたすら積み重ねていたら1年が終わっていたという感じ。
初めてのものに対する抵抗感とか恐怖心はだいぶ感じなくなって、多少金や手間がかかってもとりあえずやってみて、合わなかったら勉強料としてそれはそれでもいいやという気持ちになってきた。
人生の長さみたいなものを最近は意識するようになっていて(もしかしたら老化現象なのかもしれないけど)、「自分が死んだとき、これをやった人生とこれをやらなかった人生どっちがいいか?」「残りの寿命がn年ぐらいだとして、たった数ヶ月や数年をこれに注ぎ込んでみるのもアリではないか?」みたいな考え方をよくしている。
とはいえ広げていくだけではただの道楽人なので、広げた中からある程度長いスパンで追求していける方向性を見つけていきたいし、2024年は発散からの収束をテーマにした1年にしたいと思っている。
仕事面
昨年に引き続き、Goでバックエンドを主に書いてた。現職に入社したのが2年前ぐらいなので、フロントエンドとバックエンドをおおよそ1年ずつ担当した形になる。
4月からチームを異動して新機能の開発にあたっていたが、そのときから、フロントエンドもバックエンドも両方面倒を見るという立場に明示的になった。
元々フルスタック志向なのでそれ自体は楽しんでいるが、気にする範囲が広がれば広がるほど自分がボトルネックになりやすくなってくる。
いちIndividual Contributorとしてやっていたような解像度ですべてにかかわることはできないので、うまい具合に他人を信じる・他人に任せるということをやって解像度を調整しなきゃいけないんだなというのが大きめの学び。(そんなの当たり前じゃんという気もするが、体験して身に沁みてみるまでなかなかできない)
秋以降はインフラにも手を出して、Terraformをゴリゴリ書いていた。小規模なWebサービスであれば自分ひとりで全部作れる程度の知識と自走の仕方を覚えたと思う。
With great power comes great responsibility. ということで、できることが増えたなら、より大きなバリューを出せるように振る舞いは考えていきたいところ。
生活面
分割キーボードに手を出してしまった。
すわ底なし沼かと思ったら、Keyball39に出会ってまあまあ満足した。
キースイッチとキーキャップをあれこれいじってもあまり自分の満足感には影響しないようなので、Keyball39を超えるトラックボール付き40%キーボードが現れない限りしばらくキーボードは買わないかなという気がする。
クラファンで支援したキーボードがぼちぼち届きそうだが、ちょっとだけ試し打ちしたらメルカリにでも出品するかも。
少しだけボルダリングもやった。
考えなしに壁を登り始めるとうまく進めなくなってしまい、壁にぶら下がったまま長考すると体力が消耗してアウト、というゲーム性が面白かった。
中にはどう考えても手足が届かないコースもある。聞くところによると、そういった箇所は石から石へ飛び移るのが必要だそうだ。圧倒的全身運動だ。
ギターはやり始めて2ヶ月くらいになる。
日々ちょっとずつ続けていると手の神経が通ってきてだんだんスムーズに動くようになってくる。この「手が動くようになってくる感覚」を信頼できないと続けるのはなかなか難しいだろうなと思う。それぐらい最初は手が動かなくて絶望する。
自分はタイピングをめちゃくちゃ修行した人間なので、いずれあるであろう「手が動くようになってくる感覚」にはそこそこ確信があったのがよかった。続けてればなんとかなるという気持ちで日々雑音を出している。
最近は原石磨きも趣味にできそうな気がしてきた。
子供が生まれたら記念にその誕生石を買うのを個人的にやっているが、ちょうどいいタンブルがなかったので原石を買った。
Amazonでヤスリとリューターを買ってゴリゴリ磨いてみたがこれが結構楽しい。無心になってやれるのが良い。でもおざなりにやると全然きれいにならない。奥が深い。