朝、付近を少し散歩する。昨日の雨は上がって晴れ間が見え、空気はひんやりと澄み渡っている。霧がかった山並みが本当に美しい。川の水も底が見えるほど透き通っていて、流れる音が心地よい。日光って良いところだなとしみじみ思った。

日光東照宮に行った。どの建物も細かいところまで装飾が凝らされていて、豪華絢爛で煌びやか。雨の中でもその威光は衰えないようだ。修学旅行なのか遠足なのか、小学生の集団がたくさんいた。途中長い階段があったのだけど、子供たちが石段を数えながら息も絶え絶え登っていたのが微笑ましかった。あと鳴龍というのが凄かった。天井に龍の絵が描いてあって、ちょうど顔のところの下で柏木を鳴らすと、反響して音が鳴る。鈴のような音色で綺麗だった。
次に日光田母沢御用邸に行った。移築増築を繰り返し、江戸、明治、大正の建築様式が織り混ざった建物。一つ一つの部屋が丁寧に作り込まれていて良かったけど、全体の間取りは複雑で迷路のようだった。その後は、金谷ホテルでお茶をしたり饅頭を買ったりして帰路に着いた。総括としては、移動が長く観光はコンパクトだったけど、日光という土地の魅力を大いに感じる旅行だった。

帰りの新幹線で大江健三郎「セブンティーン」を読んだ。前半の少年が抱える繊細で尊大な自意識の描写が圧巻だった。