20年間放置していたガンプラを作ってもらった話

araboze
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タイトルの通り、20年間放置していたガンプラが完成した。

完成したとはいっても、作ったのは私ではなく、私の親戚の男の子である。

思い起こせば20年前、当時テレビ放送されていたのは、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」であった。ガンプラづくりにはまっていた私は、この時母にねだって1/100スケールのインパルスガンダムとデスティニーガンダムをそれぞれ発売直後に買ってもらった。

「ガンプラを完璧に作りたい」と考えていた私は、墨入れのペンだったり、専用ニッパーだったりを揃えたものの、どうにも作り始める一歩が踏み出せずに、ガンプラは押し入れの中にしまわれた。そうしているうちに高校、大学、社会人と時間がたっていき、実家に帰るたびに押し入れのガンプラの箱を目にはするが、作らないまま20年が経過し、今年を迎えた。

毎年私の実家ではお正月に従姉弟がお子さんを連れて遊びに来る。今年は幸運にも私の帰省のタイミングが合い、3年ぶりに彼に会った。話を聞いてみると、以前物置と化した私の部屋に入り、例のガンプラを見つけたと言う。

「20年前のガンダムだけど欲しい?」と彼に聞くと、食い気味にうなづくので、2つともあげることにした。

そしてついこの間、彼のお母さんから完成したガンプラと笑顔の彼の写真が送られてきた。彼に喜んでもらえてよかったと思うと同時に、20年間作ることのなかったガンプラの完成を目にすることができたので、私自身も非常にうれしかった。

「やりたいと思ったことはそのときにやっておいた方がよいな。だけど、別の形でも満たされることもあるんだな」とも思った、そんな今年のスタートでございました。

ちなみにガンプラのお礼に、初代ガンダムパッケージのチョコレート詰め合わせをもらった。おいしかった。

@araboze
オムライスを上手に作りたい電気技術者