PMの育成、あるいはPM不要論について思うこと

takashi
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じぶんの場合は、当時3人の会社で偶然ウェブサービスを立ち上げることになり、一番ウェブに詳しいからという理由でディレクションを担当し、その流れでプロダクトマネージャー(PM)の道を歩んでいる。

ふりかえってみて、優秀なデザイナー・エンジニアや、むちゃな要望を突きつけてくるトップと働けたからこそ今のじぶんがある。

プロダクトマネジメントに関する書籍を読んだり、スクールなどで知識をインプットすることで、PMのしごとを理解し、できる気になるだろう。じぶんもいまだにインプットしない日はない。

テクニカルなスキルが必要なタスクは、チームで補完できることも多い。リサーチはデザイナーと、プロジェクトマネジメントはエンジニアと。だからPM不要論とか、「チームでプロダクトマネジメントが理想」という考えになるのはとってもわかる。

でも。

正解に自信なんてない中で1秒でもはやく事業を前にすすめたいトップと、「なんでそれをやるのかわからない」「どこに向かってるんですか」「要件を削らないとリリースは遅れます」と正しいことを言うプロダクトチームのあいだにはさまれ、悩み、怒り、苦しむ経験をしないかぎり、PMになることはむずかしいと思ってる。

そして。

ユーザーの課題に本気で根気強く向き合いつづけ、トップの想いとチームの動きをなめらかに接続しようという気概を持ち、プロダクトの細部に異常なほど執着できるのが、じぶんの思うPM・PMのしごとであり、チームできれいに分担できるものではないと思ってる。

それぐらいプロダクト開発はむずかしいし、だからこそ楽しい。

75歳になってもプロダクトをつくっていたい。つくるぞ!