夢を見た。
蒼い木々に囲まれた草原に建つ白炭色の火葬場を前にした私は、そこで自らの焼失を見つめている。肉体はすっかり燃やされて、残ったのは骨のみで、その骨は余さず拾い抱かれて、これから山に葬られる。
形あるものは土に還り、形なきものは空に溶ける。我が身から昇る煙が、たとえ天まで届かず風に流されたとして、それでもこの地に眠れるのなら、それは十分すぎる救い。
果たせないと知り、願わないと誓い、諦めとともに蓋をした祈りが、不意に叶ってしまった。つながることも交わることもなく、ただそこにいることを許されたかった。私を見てほしいのではなく、あなたと同じものを見たかった。
いまさら何ひとつ覆せないし変えられないとはわかっている。それでも何年、何十年か経った先に、せせらぎのように穏やかな笑みをたたえながら、一切のためらいもわずらいもないままに向き合えたなら。そんな思いが前触れもなく遂げられてしまった。
痛む体の節々がひとつずつ解きほどかれていく。安らぎに身が委ねられていくのがわかる。人生にこれ以上の満ち足りた感覚など訪れはしないと、確信が胸にあふれて肺まで至る。このまま息が詰まって終わったってよかった。
もし走馬灯があるならば、そのときはもう一度これを。生まれ落ちた日の朝に見た夢。