
Rに誘われ新橋のカフェへ。放送中のドラマのロケ地なのだがもうじき閉店してしまうというそこに滑り込みで来店した次第。主人公たちが頼んだものと同じカスタマイズで仕立ててもらったダークチョコモカクリームフラッぺは見た目ほど重くなく、依然として厳しい暑さに干上がりかけた体へするすると入っていく。
夕頃に一斉に虫が鳴く瞬間があり、しかしそろそろ残暑かと考える。感ずる熱気や降り注ぐ陽からはそうとはにわかに信じがたい。電車の中で千種創一『あやとり』を読む。好きなものの話をする人の表情ばかり見ていたい。
港まで肩にもたれて ああ、僕ら海や言葉になりたかったんだな