2024年2月11日(日)のビッグサイトの赤ブーイベントで、初めて出張編集部に行ってきたのでそのレポというか感想です。出張編集部とは何かや注意事項などは省略し、あくまで私が持って行ってどうだったかに絞って書いていきます。
持って行ったのは昨年10月に発行したSD洋三の二次創作本です。私が行った時はBL専門レーベルの受付は終了していたので、BLも取り扱っているレーベル二社に見ていただきました。どちらも同人誌へのアドバイス目当て(商業でない方)中辛希望です。
■一社目:コミックグ○ウル様
男性の編集者さんだったので少年漫画の二次創作同人大丈夫か…?!とちょっと心配しましたが、じっくり読んで優しくお話しいただきました。座って最初に、どういう話を聞きたいかや、洋三の二人を描いた理由などを聞かれました。初めて長い漫画を描いたので、話のオチ破綻してないかとか、コマ割りがどうだとか気にしてることをお話ししました。読んでもらってる間は特に何もせず待ってたんですが、自分の本を目の前で読まれてるのドキドキするー!と思ってました。
読んでもらってまずいろんなことを褒めてもらって、そこから「褒めてるだけじゃ持って帰るものないですもんね」とのことでアドバイスをいただきました。めちゃくちゃお話ししていただいたので、感想とアドバイスを抜粋して書いておきます。
・二次創作として、全然大丈夫。コマ割りとかこうした方がいいとかはない。書き込みもこだわって見える。
・セリフのみのページは商業ではあまりないが、同人として良い。テンポの調整がここでされているように感じる。
・同人だからなくても良いけども、私の中の三と洋の関係性、原作と別の心情バックボーンが前半で回想などであれば、私の洋三の世界観がもっと楽しめたと思う
・立ち絵とかちょっと引きの絵が(私の中で)レベル高めに描けてる分、バストアップになった時、他とちょっと一歩劣る感じがある
・キャラの書き分けについては、ゴの肩とかごつくあってほしい(ゴが好きだからそう思ったのかもしれないとのこと)。近い年齢でスポーツをしてる人たちが揃ってるので難しいかもしれないが、体つきの書き分けがあるとリアリティが出る。
・今後背景素材(効果じゃなくて3Dのとか)を使う時は、キャラと違う人が描いてるみたいにならないようにすること。浮くくらいなら全部手書きした方がいい(この本は全部手書き縛りでした)。
めーっちゃ元気出ました。中辛ってもっとボコボコに言われるんかなと思っていたので、褒めベースでアドバイスもちゃんといたただけてすごく嬉しかったです。一社目がここでよかった…
■二社目:ジー○ーコミックス様
女性の編集者さんに読んでいただきました。今日やたらSDの同人誌が持ち込まれてるらしく、オンリーがあって…と謎の説明をしました笑ここでもじっくり読んでいただき、「可愛くて良いストーリーですね」と感想をいただいた後にここはこういうこと?など質問されて答える感じで話が進みました。割とストーリーの理解に時間がかかってる印象でした。(難しいもん渡してすみません…)こちらも抜粋して書きますが、具体的な1コマに対してコメントを多くもらったので、お手元に本があるとわかりやすいです。
・ラスト、セリフで終わっているが、洋がもっと攻めてる絵で終わるとわかりやすい。
・どちらの目線で読めばいいのかな?と思った(どちらの視点で描くとかの発想がなく、モノローグ0だったので当然の意見です)
・6ページ目、二人を後ろからのアングルで描いたコマは、前からの方が普通に座ってて見かけた感が出ていいかも。ここの洋は帰り道三さんがこの公園を通ることまでわかってたの?
・8ページ目下部、洋の大ゴマは、もう少し目を開き気味にしてこっちを見てることがわかりやすい方がいいかも。すごくにっこりしてるようにも見える(読み手にどちらとも取れる顔として描いていたので、感じられたことは狙い通りでした。良いか悪いかは置いといて)
・元々気になってた描写もないので、どうして急に絆されたの?にはなる。洋のなにが響いたのかな?お酒を飲んでたし、24ページの顔が可愛すぎたとか?続きで描けるといいと思う
洋がどうして結婚式帰りの三さんに会えたかは、私の中でぼんやりとしか決めておらず、全部計算ずくなのか、偶然なのかは読み手が妄想してくれたらいいな〜と思っていました。二次創作同人民(どうじんちゅ)なので、妄想の余地を敢えて作って描いてますが、ストーリーが理解しにくかったり、説明不足に感じることはまぁあるよな、難しいなぁと思いました。オチに向けて急になるのは自覚があったので、やっぱそうですよね〜?!になったし、お話しできてよかったです。多分こういう時にモノローグがあるといいんでしょうね。
ここ(18ページ中段、へにゃっとした三さん)の絵、可愛いですね〜!というように、ここで心掴むぞ!と思っていたところを褒めてもらえて嬉しかったです。
■まとめ
どちらの編集部の方にも、これが初めての本だとか、次につながるご意見がほしいとお伝えしていたからか、中辛のなかでもかなり甘くコメントいただいたような気がします。ボロクソ言われたとて命が取られるわけじゃないし、見返してやる…のメンタルで挑もうと思ってましたが杞憂でした。同人誌を見せるほど近しい友達だと、逆にアドバイスはもらいにくいので、こういうプロに見ていただける機会があるのは非常にありがたいです。 (絵ってどう練習すればいい?!とか、何してる?!とかは友達にも聞いてますし、毎回たしかに…となるので友達のアドバイスも大事にしてますが)。次はBL専門レーベルの方にも見てもらえるよう、早めに整理券をもらいに行ってみます。
割と自分の原稿を、客観的に見れているのかも?とは思いました。狙ったとこはそのままのコメントをいただけましたし、どうかな?と思っていたところはやはり躓かれたようだったので。原稿をしている時、これは言い過ぎか?言わなすぎか?というのをいつも考えているので、人に読んで感想や意見をもらえるとその時の自分とすり合わせができて面白いです。私の場合は、もうちょっと全体的に説明する、もしくは断定する表現をとる方が良さそうでした。
3月に向けて原稿中ですが、この本にかけたのと同じだけの時間は注げないので、書き込みの取捨選択をして、効率良く進めていきたいところです。レベル下がってるな〜と思われないように頑張るぞ!
■余談
行くまで少し緊張してたのですが、着いたらいると思ってなかった別垢の相互さんがいたり、目の前で好きな方が持ち込みをされてるところだったりと、面白いことがあって緊張がほぐれました。あの場に行くときっと緊張すると思いますが、周りを見ると意外と落ち着くかもしれません。