なんで小説を書きたいのか

aresan
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なんで自分は小説を書きたいのかと、よく思う。小説同人を書いていると、自分の未熟さも含めてつらいな~と思うことがあったりする。趣味だから素直に楽しめばいいんだけど、自分が早く書けないことや技量のなさを自分で責めてしまったりもする。あとは、二次創作なのでマイナーなジャンル、カップリングにハマることが多い自分は世間にある「マイナーだと同志がいない!」「マイナーだと検索しても出てこない!」という悲嘆が心に刺さったりする。自分のことじゃないのに。だから、自分はマイナーで、そりゃ同志がいないことはちょっとは気になるけど、他のカップリングもイケるから雑食だから、いいんだよな…みたいに自分のことを思ってた。

違った。

最近、キン肉マンのキャラクター香水を買って、すごくメロメロになってしまったんだけど(真面目にすごい香りがした)、そこで思い出したのが高校~大学時代に好きだったジュード・デヴローという作家の『時のかなたの恋人』(当時は新潮文庫)というタイムスリップロマンス小説だった。当時、ここに出てくるヒロインとヒーローのラブロマンスが私は大好きで、何度も何度も読み直したのを思い出した。そして、昨日は他に作品が読めないか探したりもした。そうしているうちに、私はそもそも小説を読むのが好きで、大好きな作品がいくつもあったことを思い出した。でも、そういうことを社会に出て他の人たちと交わり、色々な当たり前をこなして社会性を身につけないといけない! という圧の中で手放し、忘れてしまったように思う。でも、すべて手放しても残っているものがあって、それが小説を書くという行為によって保存されたんじゃないかと思った。

だから、なんでいっぱい不利があっても小説を書くの? っていわれたら、小説を読んで胸を焦がした経験があるからってこと…。まぁ、とにかく、そこが大きな原動力——、𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬なんだね。

キン肉マンのキャラクター、ネプチューンマンの香水瓶と外箱

@aresan
成人済み腐、オタク雑感です。日記はこちら→アレさんのブログ simblo.net/u/zt5KHb