2024年5月4日(魔法の焼き豚)

 個人的に〈魔法使い〉と呼んでいるひとが三人いる。

 ゲームクリエイターの剣乃ひろゆきさん。漫画家・脚本家の此元和津也さん。そして料理家の今井真美さんだ。

 今井さんの考案したチャーシューはすごい。料理初心者でも確実に美味しく作れるし、上級者は無限のアレンジを楽しむことができる。文部科学省には、是非とも、このレシピを家庭科の教科書に載せることを検討していただきたい。

 個人的には、この料理の真骨頂は中華炒め物との相性の良さにあると思っている。予め火が通っているこの塊肉を使うことで、回鍋肉や青椒肉絲を作る時の油通しが不要になる。さっと湯通しした野菜と、この今井式チャーシューを使うことだけで、お手軽に本格的な中華炒め物が作れるというわけだ。

 もちろん、これはぼく個人的の用法であって、懐の広いこのレシピには千差万別の使い方があるはず。スライスして薬味を巻いてもよし。角切りにしてメンマなどと合えてもよし。もちろん拉麺や炒飯にも使えるし。すごく懐の広いレシピなんですよ。仕上げの炙りの過程はガスバーナーを使ってさらに楽をしてしまっています。