インターネットの普及で、メディアとして流通していない誰かの創作などが拾えるありがたい世の中だけれど、それ故の歯がゆさみたいなのがあって。流れてしまうんですよね。
ぼくは基本的に閲覧も投稿もTwitterでしかしていないのだけど、タイムラインは基本的に、川やら風やら時間やらと同じ流れ去る現象であり、本にもならず額装もされず配信もされず。という作品があっという間に目の前を通り過ぎて、二度と捕まらなかったりする。
ので(すてきだ)と思う言葉や絵は、ブックマークとかではなく、こっそりダウンロードして保存することにしている。それで作家ごとにフォルダ分けして、一人で鑑賞してる。
ある時、すごく素敵な詩が流れてきたので、コピーしてメモ帳に保存した矢先、作者のアカウントごと消えてしまったことがあった。ぼくは(表紙の画像を除いて)一切の転載をしない主義だし、作者の断りなく「こんな素晴らしい詩がありましたよ」みたいな喧伝をもちろんしない。ただ、時々その詩を引っ張り出してきて読んで
(この世界で、この詩の存在を知り、しかも必要としているのは、もしかすると作者も含めてぼくひとりなのではないだろうか…)
などと考えて、ぞくぞくしている。
既にピクシブやカクヨムやnoteなどがあるにせよ、もう少し本格的な、でもお手軽なアーカイブがないだろうか。と最近思っていて、自分でそれをやってみたい。という思いがある。世の中、いいものたくさんありますもんね。