
塩レモンを漬けました。レモンピクルスとも呼ばれる、このモロッコの伝統調味料は、種を除いたレモンと、レモンの10%量の塩を瓶に詰めて発酵させたものです。レモンの切り方は輪切りでも乱切りでも自由。材料を瓶に入れたら、あとは一日一回瓶を振って全体を混ぜるだけ。なんという簡単。一か月くらいで熟成します。※防カビ材の塗布されていない国産レモンを使った方がいいようです。
写真←が今日漬けたもので、→が半年前に漬けたもの。鮮やかな黄色の劣化とは裏腹に、熟成を経た味はほんとうに芳醇。皮の苦さ、果汁の酸味、柑橘の尖った香り。すべてが熟成に包まれて、まろやかなる瓶詰めの奇跡が起きています。
とろとろに発酵したレモンピクルスを小匙1ほど混ぜるだけで、どんな料理にも目が覚めるようなアクセントが加わります。使ってみて美味しかった料理を以下に。
・ペペロンチーノ(特に魚介系との相性がいい)、ブイヤベース、鶏もも肉のソテー、サッポロ一番塩、レモンサワー、塩焼きそば、パエリア。
今のところ、鶏肉と魚介との相性がばつぐん。勿論、他の肉料理やドレッシングに加えてもいいと思います。
パンチの強い味ゆえに、一度に使う量はそう多くはないので、5個も漬けておけば半年近くもつ量が出来上がります。スーパーで国産レモンを見かけたら、ぜひ試しに一個買って漬けてみてはいかがでしょうか。発酵の過程を見守る日々も楽しいものですよ。