2024年2月5日(恐るべき子供たち)

雪が降っている。子供たちが舗道を走り、雪玉を投げている。コクトーは子供たちの投げる雪玉の中に石を入れてた。なんて恐るべき。ぼくは入れない。しかし、いくら珍しいとは言え、よくもまあ白く凍てついた空気の中、半袖で遊べるものだ。あの元気こそ「恐るべき子供たち」だろう。

雪は不思議だ。全ての音を柔らかく吸い取ってしまうような静けさを秘め、しばらくすると溶けてなくなる。でも、溶けてなくなったものは消滅したわけじゃない。形を変えてこの世界に残りつづける。感情そっくりだな。と思う。

それは、ぼくらの心に、降ったり積もったりしている。