2024年1月18日(言葉は瓶詰)

塩レモンを浸けた。透明な瓶のなかで、食品が発酵していく様をみるのが、とても好きだ。食品だけじゃない。なんでも瓶詰にしたがる癖が、ぼくにはある。

言葉へのこだわりも、その一種だろう。感情を分類して瓶詰にしたものが言葉である。とすら言える。いちいち分類したがる悪癖への戒めのために、一つ二つ瓶を割ってみるといいんだ。ぼくは言葉を失う代わりに、その元初の姿を感じられるだろう。

試しに、愛という言葉が入った瓶を割ってみるがいいんだ。