人の信じ方というものがわからない人生を送ってきたのだけれど、なんとなく(この人は人を信じているな。少なくとも、不必要に疑ってはいないな)という人を見てきて、とても羨ましく、そして憧れた。
「だいじょうぶだよ」と、彼らは言った。その後の言葉は聞き取れなかった。彼らが人に対してだいじょうぶだから、そう言っているのだとしか思えなかった。ぼくはだいじょうぶじゃなかった。
人は、その世界観に沿って、ものを言う。色んな世界がある。ぼくがだいじょうぶな世界も、何処かにあるわけだ。
今のところ、だいじょうではないなりに、みんなが好き。という世界観に、ぼくは住んでいる。