献血が好きで、時間があるとつい足を運んでしまう。今日も有給休暇だったにも関わらず、気づいたら献血ルームにいた。なぜだろう。いくつか思い当たることを書いてみる。
①社会に良いことをしている(≒徳を積んでいる)感覚
思い返すと社会人になりたての頃、自分が仕事で十分に現場に貢献できていない感覚があるときに献血に駆け込んでいた。身を呈して社会に貢献するつもりがあり、血を捧げてをそれを証明したかったからだ。事実、献血はリラックスして座っているだけでとても感謝される上に、実際確実に誰かの役には立っている。何もしていないのに謎の達成感があるし、気軽に自己肯定感を高めたい人におすすめだったりもする。
②血を抜いた後のクラクラ、ふわふわした感覚
これも昔の話になるが、かなりハードで熱血なテニス部(照り返し最強のハードコート🔥)に所属していた中高時代、毎週のように顧問の話を聞きながら熱中症でぶっ倒れていた。部活内で無視やいじめなどもあったのだが、倒れているときだけは、きちんと人間として取り扱われている気がしていた。そのときの心象風景は、突然頭が真っ白になり、世界が揺れ、まるで大きなゆりかごか心地よい雲に包まれるような…もう何も心配しなくて良いような…そんな気持ちだった。
献血の後はその感覚に近い。温冷交代浴やサウナからも同じような感覚が得られるのだが、「事後のクラクラ、ふわふわする感じ」が共通することが判明した。 もっと言えば、「ぐったりして座り込む、地面や椅子との一体感」かもしれない。あんまり適切じゃないかもしれないけど、私なりのマインドフルネスはこれだ。
あるいは自罰感情が強い私がダイレクトに自分を追い込み、一時的に解放されることが出来る、言うなれば「合法的・社会的なリスカ」として使っている節があるのかもしれない。
③体を浄化できたような気がする(特に全血献血)
血を抜いてもらえることで、(本当のところはどうなのか知らないけど)ドーピングというかデトックスというか、身体に対してポジティブな効果があるような感覚が得られる。
④シンプルに注射が好き(針が刺さるまでの一連のドキドキ感)
最近いろいろなきっかけで注射をしたり血を採られるのだが、 針が刺さる瞬間の緊張感が好きだ。私は記憶喪失気味なので、いつも注射前に「どんな感じだったっけ?」「私、ほんとに注射好きなのか?」とビビっている。そこからの「え、大丈夫かな?」「…あ、大丈夫だ」となる高揚感が結局好きだ。病院やエステは注射にお金がかかるが、献血にはお金がかからないので、献血は良いなと思う。
④ハマらせる仕組みがある
「複数回献血クラブ」というものがあり、会員になり何回か献血に行くと、ポイントが貯まってラブラッドグッズがもらえる。全血献血だと10pt、成分献血だと2pt…といった具合だ。ここ最近はなんとサンリオのピンバッチが交換対象となっており、通うことでサンリオグッズを手に入れることができるという好循環が生まれている。自分にとって都合が良すぎる。なんというゲーミフィケーション。


(はぁぁ、可愛すぎる…はやく献血に行かなきゃ…←まだポムポムプリンA型しか持っていない人の顔)
⑤他人に優しくしてもらえる
心なしか、いや事実、スタッフの人がとても優しい。まず最初に「お越しいただきありがとうございます」と丁寧に受付される。血液検査では血管が太いと褒められる。血が濃いだけで褒めてもらえる。いざ献血となっても、座って血を抜かれているだけなのに何度も心配してもらえる。「ちょっとチクッとしますよ、大丈夫ですか」と(注射好きなのに)言ってもらえる。冷え性なので、手にホッカイロ、お腹に湯たんぽ、ブランケットまでかけてもらえる。社会の厳しさに直面する折、こういった「人の温かさ(精神的な意味でも、物理的な意味でも)」に、血を捧げるだけで触れられるなんて素晴らしいことだ。優しい人と接することで、不思議と心が浄化されるような気もする。この点でもマインドフルネスだ。さっき②で言っていた話に近いが、ベッドに横たわり血を吸われている間は、なにかに気を張る必要がないのも嬉しい。
⑥社会のことがちょっとだけ垣間見える
献血には、色々な人が訪れる。健康目的、几帳面な人、社会志向が高い人、おかしをたくさん食べたい人、仕事をサボりたい人、友達と雑談するカフェだと思っている人、デートスポットとして訪れている人…年齢・性別なども多種多様だ。普段関わらないような人が必ずいるので非常に興味深い。時間や曜日だけではなく、会場ごとに雰囲気や客層も違うので観察が楽しい。ついでに雑誌なども読み放題なので、自分が明らかにターゲットではない雑誌を読む機会などにもなり、自分以外の立場や属性の人に思いを馳せる時間になっている。
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このように見ていくと、私にとっての献血はただの暇つぶしなどではなさそうだ。身を呈して血をおすそ分けすることで、人とのつながりを感じ、社会の一部としての役割を果たすと同時に社会を発見し、それを通じて自分自身を見つめ直す機会になっているようだ。献血は私にとって、見知らぬ誰かの生命を救う行為なだけでなく、自分自身を豊かにする経験なのだ。
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小噺①:上記以外のハッピー要素は色々ある(むしろこちらが嬉しい人のほうがいるかもしれない)
献血に行くと「ついでに自分の健康状態も分かる(血液検査の結果は献血後に共有される仕組み)」、「プレゼントが貰える(毎回ふりかけとか入浴剤とかプリンとか、ちょっとしたものがもらえる)」、「複数回通うと記念で皿とか箸とかがもらえる」、「飲み物は飲み放題」、「終わった後にアイスも食べられる」などのおまけもついてくるので最高だ。
小噺②:全血献血 VS 成分献血、どっちが好き?
個人的には成分献血よりも全血献血が好き(血を戻されるときの感覚がちょっと気持ち悪いのと、時間が掛かるし、ちょっと針も気になる)なのだが、女性は年最大2回までしかできないので、たまの贅沢だと思うことにしている。
小噺③:私の推し献血ルーム5選(ほぼ出没順)
横浜Leaf:広いかつスタッフさんが優しい。雑誌も多いしカフェっぽい空間で居心地が良い✨(横浜西口は年齢層高い男性が多め、横浜東口は大きくて病院っぽい清潔感があるんだけど、Leafが居心地はピカイチ、ビブレ近くで若年層も多めかなぁ)
渋谷ハチ公前:とにかくアクセスが良い、渋谷駅を見下ろせる謎の優越感、雑誌が自分好み📚
新宿東口:敷地が広くてアクセスが良いのと、ここからも新宿駅を見下ろせるので優雅な気持ちになる笑(新宿のGiftが好きだったけど、閉まってしまったこともありここを使うように。。。)
有楽町:レディーボーデン食べれる(今はどうか分からないけど)
akiba:F:漫画がとにかく多い!でも休日は激混みなので平日の方がおすすめ
ちなみにいま一番言ってみたいのは「feel(押上)」と「タキオン(吉祥寺)」です。
