おにぎり #006

ありぱん #好き100
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公開:2023/11/24

「パン好きありぱん」という通り名を持つ私だが(自分で言うな)、実はおにぎりが好きだ(同じ炭水化物だから当然といえば当然なのだが…)。キャラとの整合性はともかく、今日は私のおにぎり愛を少し書き綴っていくことにする。

①造形がかわいく美しい

ころんとした造形がたまらなく愛おしい。先日発売されたdancyuでも特集されてたのだが、色とりどりのおにぎりたちは、見ているだけで幸せな気持ちになること請け合いだ。

参照:https://dancyu.jp/read/2023_00007859.html

(dancyu11月号「おにぎりとのり巻き」、まじで神回だったので読んで…)

実は私、コロナ禍以前から大塚の「ぼんご」に足を運び、友人の家で筋子やクリームチーズを持ち込んでは「ぼんごごっこ」をしていたのだが、最近「ぼんご系おにぎり」は特にトレンドらしい。それもそのはず、2023年ヒット商品21位に「ぼんご系おにぎり」がランクインしたんだとか。

参照:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00918/00023/

このヒットの理由のひとつには、このビジュアルも関係あるのではなかろうか。実はパンインフルエンサーを自称する私ではあるが、パンは撮影にとても苦慮する。机が茶色いと色のコントラストが出ず、デニッシュや具のないパンは茶色1色で映え感を出すことは難しいからだ。また、パン1個だとどうしても華やかさよりは心配が勝つ(こいつこれしか食ってないんか?的な)。

その点特に「ぼんごタイプ」の角部分に具が見えているものであれば、映え感も出しやすい。お漬物や味噌汁などがあると絵としてバランスも良い。貧相な感じではなく、贅沢さや豪華さを演出することも可能だ。そんなところも、写真に残したいタイプとしては嬉しいポイントでもある。

②生命維持に直結している感覚

私がおにぎりを最も食べるときは、外せない打ち合わせの前や、お腹が空いているが絶対にお腹を鳴らしたくないタイミングなどだ。そんなとき、1つ食べるだけで自然とお腹が満たされる気がする。

どうやらおにぎりは、ごはんを使う粒食であるため、パンなどの粉食に比べ消化吸収がゆっくりで、エネルギー吸収が持続し、腹持ちがよいのだそうだ。

このように、おにぎりは効率よくエネルギーが摂取できることもあり、自分の生命を維持し、社会活動を行う上で重要な存在である(もちもちしているお赤飯などは特に腹持ちも良いような気がして、空腹状態だとつい手が伸びる)。

③すぐに食べられる

先にも述べたように、私がおにぎりを欲しているときは、だいたい緊急性を要することが多い(ゆっくり食べられるときにはなかなか選ばないチョイスな気がする)。なので、「冷めても美味しいか」「手軽に食べられるか(立っていても食べられるか?調理しなくても食べられるか?)」「持ち運べるか(こぼれないか?匂いがつかないか?)」などは重要な論点になる。

個人的にはパンはリベイクが命だと思っているので、実は出先ではなかなか(サンドイッチを除く)パンを食べることはなく、我が脳内ではおにぎりが先に選択肢に挙がる。

④体調不良にならない

お恥ずかしながら、あまりに毎日パンを食べていると、しばらくの間グルテン系のものが食べられなくなることがある。また、油の多いクロワッサンなどを大量摂取すると気持ち悪くなることもある。好きなのに!!!

その点、おにぎりは私(の体調)を裏切らない(とはいえ具の中身を調整することでがっつりもあっさりも行ける柔軟性も嬉しい)。

(がっつりと言えば「悪魔のおにぎり」一時期流行ったよね。背徳感〜!)

⑤バリエーションが多く、飽きない

友人との会話のなかで「好きなおにぎり」について話を聴くと、実に色んなバリエーションが出てくる。

  • おにぎり内部

    • どんな米を使うか(雑穀、玄米、麦ご飯、赤米など)

    • ご飯を調理したもの(鶏ごぼうご飯、栗おこわ、赤飯など)

    • 米に酢を混ぜた巻き寿司(納豆巻きなど)

    • おにぎりの具(和洋折衷もいける。和は梅干し、紅鮭、昆布、たらこなど、洋はシーチキン、クリームチーズ、生ハムなど)

  • おにぎり外部

    • おにぎりを覆うもの(とろろこんぶ、海苔、大葉、おいなりさん、パリパリな海苔、しなっとした海苔など)

    • おにぎり自体を調理したもの(焼きおにぎりなど)

    • おにぎりを握るかどうか(握らないおにぎらず、ゆるく握ったもの、ぎゅっと握ったもの、など)

  • その他スペック

    • 大きさ

    • 形(1個後の章で後述するが、定番の三角以外にも、おにぎらずなどの変形型もある)

    • 米の産地や銘柄(コシヒカリ、ゆめぴりかなど)

    • 米と具の割合

といった具合だ。おにぎりのそもそもの定義は「炊いたお米のなかに具材を包む料理」だそうで、炊き方、具材、海苔などの有無などによって、いくらでもバリエーションをつけることが出来る。一生食べていても飽きなそうだ。

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(『ぼんごのおにぎり おいしさのヒミツ』という本。特に「ぼんごのおにぎり全56種大図鑑」は圧巻。読んでいるだけで心があたたかく、そして空腹になること間違いなし)

⑥地域性が楽しい

これはパンにも言えることだが、土地の名産や文化を踏襲したおにぎりがあるのが非常に楽しい。

  • 日本のご当地おにぎり(スパムおにぎり(沖縄)、天むす(名古屋)、けんさ焼き(新潟)、黒豆おにぎり(兵庫)、若生おにぎり(青森)など)

  • 海外のご当地おにぎり(韓国風巻きすしのキンパ、韓国風おにぎり(チュモッパ)、台湾混ぜご飯、中国のちまきなど)

  • おにぎりの形(三角形(全国)、丸形(中部地方)、円盤型(東北・北陸地方)、俵(関西地方)、など)

といった具合だ。沖縄に行けばポーたまおにぎりやじゅーしーのおにぎりを買ってしまうし、各地で見たことも聞いたこともないようなおにぎりを見て、味わうことが旅の醍醐味でもある。乗ったことのない電車のなかで、あるいは自然の風景を噛み締めながら、初めての味わいを噛みしめる喜びといったら…!

まとめ:おにぎりは「私を助けてくれる」尊い存在

パンが趣味というか嗜好品に近い、愛でるものであるのに対して、私にとってのおにぎりは「身近な生活を支えてくれるもの」である。どんな食べ物にもリスペクトはあるが、自分の心身を支えてくれる、まさに縁の下の力持ち的な存在だ。

おまけ:My Favorite おにぎり屋6選

  1. 「おにぎり ぼんご」(大塚):言わずとしれた名店。私がおにぎり沼にハマったきっかけとなるお店。休日は終日混んでいるし、平日も昼・夜は混雑がすごいので、強いて言えば平日の夕方が狙い目。

  2. 「おにぎり まんま(【旧店名】おにぎり ぼんこ)」(新宿):大塚まで行く時間がないけどふわふわなおにぎりが食べたいとき。1つ1つが大ぶりで満足度が高い。多くのおにぎりやさんでそうだけど、ここも現金のみなので注意。

  3. 「かつおとぼんた」(渋谷):渋谷駅16b出口直結なのでとても行きやすい。日本全国で約260人しかいない、五つ星お米マイスターが精米した最高級のお米を使ってるんだそう。1粒1粒が立っていて、具材もぎっしりで美味しい!

  4. 「東印度カレー商会」(不動前):ここのカレーおにぎりがマジで美味しい…何らかの中毒性がある…(ちなみに不動前は『湯気』っていうおにぎり屋さんが美味しかったんだけど、移転して今は西荻窪にある模様)

  5. 「おむすび権米衛」(各地):チェーンだけど、手軽に手に入るという点で圧倒的におすすめ。大好き。限定の塩麴納豆むすびが美味しかったなぁ…

  6. 「爆弾おにぎり家」(越後湯沢):越後湯沢駅のなかにあるお店。新幹線のなかで頬張るために買い求めるもよし、現地で食べるもよし。お米が美味しいし、豚のそぼろが美味しかった!

(おむすび権米衛の納豆おにぎり)

(東印度カレー商会のおにぎりはすぐになくなります)

(越後湯沢駅に行くときの密かな楽しみ)

おまけ2:いま行ってみたいおにぎり屋さん6つ

  1. 「おにぎりこんが」(蒲田、赤坂、羽田空港など):「ぼんご」が監修するお店で、最近は多店舗展開もしている。「少しでも多くの人にぼんごを感じて頂きたい!」という願いからできたお店らしく、ぼんごよりは空いているらしい。

  2. 「TARO TOKYO onigiri」(虎ノ門):「具材のマリアージュ」をテーマに22年5月に開店したおにぎり屋さん。おぼろ昆布のグルタミン酸、椎茸のグアニル酸につくだに昆布という出汁のうまさを掛け合わせる「出汁パンチ×3」とかいうやばいおにぎりがあるので、食べてみたい。

  3. 「戸越屋」(渋谷、戸越銀座):前の家のご近所にあったお店。ふんわりもちもち系で、卵黄+そぼろのおにぎりが美味しそう〜!

  4. 「蒲田屋」(十条):蒲田屋だけど十条にあるおみぎりやさん。“なすみそ”や“紅ショウガのかきあげ”など、個性的なおにぎりはなんとすべて120円らしい!すごすぎる。

  5. 「三田精米店」(桜新町):精米やさんのおにぎり絶対美味しいやんってなるよね。青ジソを挟んだ「スパムむすび」が美味しそう。

  6. 「学大おむすびマルムス」(学芸大学):学芸大学駅すぐ。21年開店のデザイン会社発のおむすび屋さん。「鹿児島産 刻みうなぎと山椒のひつまぶしむすび」なるものがあるらしく、一度食べてみたい!

(余談だけど、最近どんどんsizuの使い方がnote化しているのが悩み。口数が多くて文章が胃もたれする長さなんだよな………)