NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」を観た。
以前、同じくNHKスペシャルで「彼女は安楽死を選んだ」という、死に関する特集を観た。
2番組とも、「人間はいつか必ず死ぬ」という、標語のようになってしまった文言を、改めて現実のものとして見せつけられるものだった。
約1ヶ月前、腹腔鏡手術をうけてひとつの臓器を摘出した。日ごとに手術日が近づく中でふと、麻酔で眠っている間に何か問題が起きたらもう二度と目覚めない可能性だってあるのだ、と実感した。
死は、いつどのようなタイミングで訪れるのかわからないし、また、一瞬で死が訪れるとは限らない。徐々に死が近付いてくることだってある。
どれだけ科学が進歩しても、いつどのように死が迎えに来るかなんてわかりっこないのだろう。だから人間は死を恐れて忌む。生まれることと死ぬことは一対なのだ。