前回取り上げたコンパクトデジカメ、FZ55のおかげもあり、最近はほぼ毎日何かしら写真を撮るようになった
それまではあまり日々を記録するような写真は撮ってこなかった。僕の中で写真が日常から少し距離のある、非日常なものという認識だったのだと思う。それが数週間で一気に日常なものになった感覚だ
この変化は、FZ55というカメラが良い意味で不完全で、揺らぎのあるカメラだから生まれたものなのではないか、と思う。全部が綺麗に撮れるカメラじゃない。でも日々は常に綺麗なものではなく、時に生々しくて、不完全で、揺らぎがあり、ぶれがある。だからこそ、不完全なカメラがよく似合う
おそらくここに映されたたものは、他者から見ればありふれていて、綺麗でも、印象的でもないものなのかもしれない
それでも自分の中ではとても愛おしいものの集まりで、ゆるく、しかし強く、惹かれるものの集まりなのである