※今回はなんかスピリチュアルなお話です
先日、夕食を作っていると声が聞こえた。
「テレビかけて!」
祖母の声に感じた。しかし、その時は音がする物は無く、外の声かと思ったが窓は閉まっているし平日の夜はうるさい場所だが、日曜の夜は静かな場所なので会話が聞こえる事は殆ど無い。
そして、テレビかけてという言葉は私にとって祖母の言葉で印象が深い言葉でもあった。
「しくじり先生に新庄が出るからテレビかけて!」
「え? 宝塚? 大きい方のテレビかけて!」
「ぴったんこカンカンにキムタク出るから時間になったらテレビかけて!」
祖母の家のリビングにはとても大きいテレビがあるのだが、何故か切る時コンセントから切るので、テレビをつける時は結構頼まれれる事が多かったのだ(チャンネル変えるのはリモコンで自分で変えていた)
なんかよくわからんがテレビをかけなくてはいけない
そう思った私はテレビをつけると驚いた。
祖母が大好きだった番組「ポツンと一軒家」が始まっていたのだ。
テレビが大好きだったのに入院してから全く観なくなった中でも、私がタブレットでポツンと一軒家を見せると喜んでくれていたのだ。小さいタブレットだとあまり見えないと言われて、妹家族とも大きい画面で会話ができるといいだろうと大きいタブレットを購入してからは満足している感じだった。
もしかして祖母、これ観たかったんだろうか?
内容にも驚く。祖母の好きそうな内容だったのだ。
夢の中に祖母は数回出て来てはいるのだが、まさか起きている時にも話しかけてくるとは。
後日、その事を伯母に言うと伯母は非常に驚いた顔をした。
「あんたまた聞こえたのかい!」
伯母は何を言い出しているのかわからない。話を聞いてみると、私が幼稚園に入る前あたりまで「何か」と会話をしている事が度々あったらしく、私が全く知らない亡くなった親戚の話をしだしたりしていたらしい。何それ怖い。覚えていないし。
伯母や母は「あんたに頼んだらポツンと一軒家みせてくれると思ったのかしらね」と、笑っていた。
自宅にいて気が付いた時はポツンと一軒家を観るようにしよう。あと池上さんのテレビも。
祖母よ、入院中満足に観れていなかったテレビを楽しんでおくれ。
なんとなくそう思った。