※映画のネタバレはしていませんがビジュアルブックのネタバレがほんの少しあります。
私は体調の問題があって映画館があまり得意では無い。そして漫画の実写化もあまり観る事が無い。
そんな私にすごく、それはすごーく観たい映画があった。
カラオケ行こ! である。
原作が大好きだったのもあったのだが、メインビジュアルを見てときめいている自分がいた。上映されたら行きたいとも思っていた。色々忙しかったのもあって何日に上映されるかまではチェックしていなかった。
しかし、上映日当日私は絶賛手術中だった。
手術当日の夜、スマホで上映開始されているのを知った。
(観に行けるだろうか……)
映画館にあまり行く事が無い私は映画がどれくらい上映されるのかちゃんとわかっていない。ロングラン上映では無い限り、多分一か月位かな? と、思っている。
自分がどの程度回復しているかにかかるなと思いつつ、私は日々を過ごした。退院後、座ると傷が痛む自分がいた。病院から処方された鎮痛剤を飲みつつ(長時間座るのは難しいか……)と、ため息をついていた。少し歩くだけでも疲れてしまい、息切れしてしまう。仕事復帰まで日数が結構あったのでその間に行きたいと思っていたが到底行ける状態ではない。DVD化されるのを待つか? とも考えたが、どうしてもスクリーンで観たかった。
自分の性癖の話になってしまうのだが、私は年の差コンビや性格真逆なコンビが大好物である。ちなみに私が腐った原因は母から「これ面白いよ」と、パタリロを勧められ(再放送していた)幼い私はマライヒがずっと女だと思い込んでいたらマライヒが男の人に襲われて(あれ、胸がない!?)と、驚き、しかも再放送がそこで終わってしまって続きが気になっていた所祖母が入院していた病院に原作が置いてあり続きを読んでさらに衝撃を受けた所からである。
映画のネタバレは極力踏まないようにして過ごしていたが、観に行きたい欲は日に日に強まっていた。続編であるファミレス行こ。の展開に衝撃を受けたのも大きかった。
2月のカレンダーを見ると丁度連休があった。日祝しか仕事が休みではない私にとって貴重な連休である。
(11日なら行けるのでは?)
この日なら映画で疲れても翌日休みなので支障は無いだろう。体調と相談しつつ私は2月10日まで過ごしていた。そして上映スケジュールを見て愕然とする。
自分が行ける範囲の映画館は2つあるのだがどちらも1日1上映しかやっていなかった。片方は昼過ぎからだったのだがお見舞いに行く予定があり、もう片方は帰りが終電ギリギリ。
昼過ぎにやっている映画館で他の日にする選択肢もあったが15日に上映が終わってしまう。少し悩んだ結果、終電ギリギリの映画館に行く事にした。チケットを手配し、万が一体調が悪くなったり(体調は殆ど落ち着いてはいたのだけど、痛みが強い時がある)終電を逃したときを考えてタクシー代の分を余裕に持って行く事にした。
朝はのんびりと過ごし昼過ぎにお見舞いに行き、帰ってまた眠る。20時に起きて支度をする。体調は大丈夫そうだ。映画館が得意では無い体調の理由は、もしかしたら手術で改善できたのではないか? と、なんとなく思った。
映画館へ向かう。そういえば最後に映画観に行ったのいつだっけ? と、思い返していたらドラクエ5だった(ちなみに不評で有名だったけど私はそこまで思わなかった派)
夜遅いからそんなに人はいないのではないかと思っていたが、意外といた。飲み物を買って予約していた座席に座る。ちょっと前すぎたかなと思ったがニヤニヤしている顔が見られる心配はほぼ無いだろうと思う事にした。
上映後。
ただただため息をついている自分がいた。
なんなの、もう、なんなの!? あああああああああ!!!!
脳内では叫んでいた。紅のように。
体調は問題無かったのだが、心が重傷だ。
映画でここまで悶えている自分がいただろうか? いや、無い。
感動系の映画に連れていかれた時も涙を流さず(元々泣ける系観ないからだが)コメディ系で「面白かった~!!」と、素直に感想を言う事はあったが。
脚本家の方も好きな方だったから原作には無いアレンジも自然に受け入れられた。
性癖ドストライクだったのもあったのだろうが情緒が破壊された。語彙力が皆無なので「はあ……はあ……」と、ため息しか出ない。傷口が悪化しそうな気もしたが回復しそうな気もしていた。
終電には無事間に合い、帰宅して速攻カラオケ行こ!のビジュアルブックを購入した。観るまで読まないと決めていたのである。
読んで私はさらに悶えていた。綾野剛が熱く長々と語っているのに「演じてくださってありがとうございます……!」と、声が出そうになったり主役二人のツーショットに悶えたり、つづ井さんのレポ漫画にああああああとときめいていたりしていた。
最後のほうに出演した役者さんの簡単なインタビューがあったのだけど……
「バスト占いの歌の人!?!?!?!?」
一番驚いた衝撃の事実だった。てかペリーの人だったのか……
バスト占いのうた【作詞:宮崎吐夢 作曲:KawaiiCats!Wow!!】 (youtube.com)
ビジュアルブックを読み終わり、ふう……寝るか……と、立ち上がった瞬間、私はテーブルに置いていた夜食のしゃぶしゃぶのタレ容器を盛大にひっくり返した。
部屋に充満するゆずぽんの香り。多分カラオケ行こ!を思う度にゆずぽんの香りを思い出し、ゆずぽんを見ればカラオケ行こ!を思い出すのだろう。
是非、続編であるファミレス行こ。も実写化してほしい。お願いします。