私が麻雀と出会ったのはかなり前の話。
当時ギルティギアという格闘ゲームで遊んでいた。2台のゲーム機には大抵遊んでいる人がいて、その順番待ちをしている時に周囲のゲームを眺めていると、とあるゲームが目に入った。
私「カイキスクがいる……」
そこには金髪碧眼のキャラクターが麻雀をやっていた。
脱衣麻雀か? 男を脱がせる脱衣麻雀とは新しい気がする。
そう思いながら私は目を凝らしてそのゲームのタイトルを確認してみると――
「兎」
と、書かれていた。
ちなみに男を脱がせる脱衣麻雀だと思い込んでいたのはその後髪の毛が短い女性が映ったのですぐに違うと理解できた。
その日から私はギルティギアの順番待ちをしている時に兎のゲーム画面を眺めるようになった。
眺めていてわかったのはなんかキャラクターが多いという事。なんか動物の名前が多い。園長がいる。きっとこの人がボスなのだろう。
絵柄が好みなので遊びたい。しかし麻雀はよくわからない。家にファミコンの麻雀ゲームで遊んだ事はあるがポンカンチーの意味もわからないでコントローラーを持っていた記憶がある。
麻雀はわからないが取り敢えず遊んでみよう。
ゲーセンが空いていたある日、私は少しドキドキしながら兎の筐体の前に座った。キャラクター選択画面になる。キャラクターごとに性能が違うらしく、私は不要な牌が表示されるシャモアを選んだ。当時眼鏡フェチな所があったのでちょっと嬉しかったのを覚えている。
不要な牌は色が変わって表示されるので素直に捨てていく。その時は2回戦までいけたのだが、確かウルフの能力が使っているキャラクターの能力を封印するだかでどの牌を切ればいいのかわからなくなってしまったのだ。
1回戦で終わると思っていた私は「兎」が漫画の原作があると気が付く。
私(漫画集めるか!)
ゲーセンと同じ階に本屋があったので兎の漫画を探す。すると運良く当時刊行されていた6巻まで置いてあったのでまとめて買う事が出来た。
家に帰り、早速漫画を読む。麻雀はよくわからないがストーリーが面白い。まさの男色があると思わなかったので腐っていた私は部屋で変な声を上げた。
漫画を読み終わり、私は面白いと思ったと同時に麻雀を覚えたいと思ったのを良く覚えている。
役とか全くわからないが遊ぶうちに覚えるだろうと思いながら。
取り敢えずガラケーに無料の麻雀のアプリをダウンロードして(戦国武将を選んで遊ぶやつだった)自宅のパソコンにも麻雀のソフトをダウンロードした。
次回「それだとチョンボだよ」