ありがたい事に、姪は幼い頃から私に非常に懐いている。
どれくらい懐いているかと言えば
祖母「ママ(妹2)とあるちゃんとJちゃん(妹1)の中で誰が一番好き?」
姪「あるちゃん! 」
妹1「ふざけるな!もう遊んでやらねえ!」
と、いった感じである。
さて、私はバリバリのオタク(ゲームが好き)であるが、姪の前では自主的にゲームをしていなかった。ゲームばかりして姪と遊ばないのは良くないし、何より妹2がゲームをやるのはよろしくないと怒るからである。妹1が学習要素の入ったゲームを買った時は普段仲の良い(というか妹1からの愛が重い)二人が喧嘩になった。
妹2「そういうの買わない方針なの!」
妹1「私が姪が欲しい物を買ってあげたいんじゃ!」
まあ、どっちの言い分もわかる。ちなみに私と弟は「ゲームの規制のしすぎで父親が友達の家から帰って来なくなったりしているのに同じ事させるんかい」「お前もゲームめっちゃするじゃん(きょうだいでは一番やってはいないと思うが)」「ルールを決めるのも親の手腕の見せ所では?」と、思っていた。
そんな状態が続いて確か3、4年前だったかいきなり妹2が「Switchを買ってあげて欲しい」みたいな話を言って来た。お前が遊びたいんじゃないんかいとも思ったが、クラスの友達の話についていけない事が増えたらしい。
私は条件を提示した。「宿題とかちゃんとやる事やってから遊ぶ事。それを続けて習慣化できているとママが判断したら買いましょう」と。妹2は言った「あるちゃんはゲーム関連の約束は絶対守ってくれるから!」やっぱりお前が欲しいんじゃないのか。
ちなみに、この計画は妹1が「私も半額出すから早くプレゼントしてあげよう? もう買って送った! あつもり限定バージョン!」と、言って妹2……いや、姪はSwitchを無事ゲットしたのだ。
そこからはなんか、色々と変わっていった。甥が幼いのでゲームをするのは甥が寝てからという条件で姪はゲームを遊ぶ。母親である妹2はそんな姪にお茶を差し入れして、姪は熱さを確認せずゲーム画面を見ながら飲んで「あちっ」となっていた(写真が来ていた)
Switchを購入する前だろうか、実家に帰省していた妹2に「今何にはまっているの? 」と、聞かれて「ツイステやってるよ~」と、答えた時姪は「紫の髪の毛の子好き~」と、言い出し「ああ、エペル! 私も好きだよ~」と、答えた事がある。その時ヴィレバン等にグッズが沢山置いてあったからその影響で知っているのかなと、その時は不思議に思わなかった。
私が姪に「おや?」と、思ったのは去年の夏頃である。その頃の姪はポケモンにはまっており、弟から不要なカードを大量に貰ってご満悦だった。ポケモンは不動の人気だねえと思っていた矢先である。
「あるちゃん、東方知ってる~?」
あなた、今何を言いましたの?
「まあ、少し知ってはいるけど……」
薄い本出していたしなんならコスプレもしていましたが。尚、少ししかキャラを知らないのは本当である(永夜前後しかわからない)
「何で東方知っているの?」
「友達のお兄ちゃんから教えてもらった」
お兄ちゃんかぁ~それで知ったのかあ~
「推しの子はまってるの!」
推しの子かあ~ヤングジャンプだぞ? 小学生はちょっと早いのでは?
「リコリスはまってるの」
(一緒に見る)なんか色々死んでませんか!?!?!?
「ひいばあにイラストレーター向いているんじゃないって言われたから、イラストレーターになりたい!」
「素敵な事だね。まず、手を練習しなさい。手は難しいから実力の差がはっきり出るから」(小さい頃から一緒にお絵描きしたからかなあ。父方の祖母が画家やっていたしその血かなあ~。しかしばあちゃん、そんな事を言っていたんかあ。しみじみ)
「コピックが欲しい」
「コピックは高い」(姪は可愛いがコピックは可愛くない金額だ)
※ちなみに私の友人から使わないコピックを貰える事になって姪は大喜びしている。
と、懐いてはくれているのだが、同時に不安がある。
「こっちの世界に来たらどうしよう」と。
二次創作をやっている私。姪の趣味を否定する事は決してないのだが、こっち側に来られるのは色々やばい。二次創作BL字書きとばれたら大変だ。ちなみに私が同人活動している事は家族全員知っている(妹1はそこまで知らないと思うが)名前は長年妹2と弟しか知らなかったのだが、Switchのフレンド登録がきっかけで姪にバレ、一緒に遊んだ事で妹1にも恐らくばれた。
姪が万が一こっちの世界にやって来た時見つからないように、私は今から色々と準備をしている。
ああ、何でSwitchの名前HNにしちゃったんだろうと後悔もしているが、DQ10やFF14のフレと遊んでいたのでHNにしていたのは仕方が無い。しかし、師匠など一部のフレは下の名前を知っていたから実の名前でも良かったのかもしれないが(あんまりSwitchやPSでフレンド作らないようにしていたし)
さて、昨日個人的に大きな事件が起きた。
来週妹2家族と遊ぶ為にテレビ通話で打ち合わせをしていたのだが妹2家族から普段聞かない単語が出て来た。
「プリキュア」
プリキュア……!?
詳細は伏せるが、どうやら姪がプリキュアにはまったらしい。私はプリキュアはテレビに出ているキャラクターはなんとかわかる程度である。姪がはまったジャンルが頭を過ぎる。
鬼滅、東方、プリキュア、推しの子、リコリス……
おや、もしかして私と逆のジャンルいきそう? 美少女系 ? 少なくともリコリスは私絶対見ないやつだし。弟が見そうだなあ。
そんな事を考えていると、姪が推しのキャラを描いたらしく、見せてくれた。
(キュアウイングだあああああああ!)
まさかのウイング(男の子プリキュア)推し。わからない。姪がわからなくなってきた。ウイング可愛いよねええええ!と、言いそうになったのを必死で堪えた。
通話が終わり、昨日は実家で父の見守りがあったので父と雑談がてら姪の話をする。
父「お前より息子(弟)の方がオタクだと思うけどなあ。あいつ、姪が小さい頃からいつもパソコンでアニメ見てるし。観ている内容的にもそっちの影響受けてそうじゃないか?」
成程。一理ある。弟は進撃の巨人を姪に読み聞かせていたから影響は大きそうだ。
以前母は「あんたも今の姪の年齢の時にお友達の影響で今のような状態になったからねえ~。あと、あんたは確かに姪の前で自分からオタク的な事言わないけど、姪の話をちゃんと聞いて答えているからそれが大きいんじゃないの? 絵は上手だと思うよ。義母の血かしらねえ~」と、言っていた。
私が腐った原因は貴方がパタリロや風と木の詩を勧めたからですわよお母さま。
姪はこの後どうなってしまうのか。趣味や好きという気持ちを否定するつもりは全然無いのだが、ちょっと気になってしまうこの頃である。
余談だが、姪が不在の日、甥は姪のぬくもりを探そうとプリキュアを観ていたらしい。