風の時代特有の生きづらさ

asa_tarot1
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先日占いとは全く関係のないところで、ずいぶん長いこと悩まされていた知人とのトラブルが解決した。

その人はコミュニケーションに難しさを抱えていて、誰かと揉めたときに自分の非を認められず相手を責めすぎてしまう傾向があった。そのため人との付き合いが長く続かず、何もかも上手く行かない。

その鬱憤をネット上で晴らしていたら、当然ながら周りに人が集まらなくなるという悪循環にはまってしまったらしい。本人から謝罪の言葉とともに、これからは自分の課題と向き合っていくと約束してくれた。一件落着。

占星術で言えば「風の時代」に突入した。

それは個で生きて行くことのできる能力のある人にはいいだろう。けれど、その反面前時代的な価値観から逃れられない人、不器用で周りと合わせることが苦手な人には不利な時代かもしれない。

昔は人より得意なことが一つあれば評価される傾向にあったように思う。足が速いだけで勉強ができなくても一目置かれた。一つの特技があればそれで食べていくことも容易にできたと思う。

今は一人の人間に求められるハードルが上がったため、何でもできてしまう能力の高い人、世間から羨ましがられるものをたくさん持っている人が持てはやされる。

ここで書くのもなんだけれど、未だにインターネットを使うことのできない人は今も確実に存在する。

それはその人のせいではなく、この時代に絶対に必要不可欠なものを使える層、使えない層に分断してしまった社会に問題がある。生きるための情報にアクセスすることが難しいと、社会から孤立し取り残されてしまう。

立場の弱い人たちのために、風の時代の公平さが作用されればいい。でも果たしてそう上手く行くかしら?

せめて同じ生きづらさを抱えて生きる人同士がつながって、社会に対抗していければいいのだけど。

私はそういう人のために占いがしたいと強く思う。

@asa_tarot1
瑛生沙(えいさ) 占い師。2024年から札幌市中心部にある占いの館にて活動開始。自ら当事者性を持つ社会的弱者やマイノリティ、生きづらさに関する相談を得意とする。タロット、西洋占星術、オラクルカードなど。社会人大学生。 www.instagram.com/asa.tarot1